そこは魔物の達の野望が渦巻く世界。
そんな世界とはつゆ知らず
一人の少女は産声を上げた。
いざ、逝かん!
イタタタ……
なに……?
ここは一体どこでスか?
……どこだと思う?
!!
あなた、誰でスか!
俺か?
そうッス!
だいたい他に誰もいないッス!
え?
ホントだぁ。
俺しかいなかったわ。
ぁゃιぃ
デックス。
なんスか?
急に。
それが俺の名前さ。
なんか、適当で軽そうなヤツッスね。
まぁいいじゃん。
そもそもお前さんは
俺が作り出してやったんんだぜ?
え……。
どういう事ッスか……?
俺が理想とするパートナー……。
それがお前なんだよ、リエ。
えぇ!?
リエはアンタみたいな
チャラい人に作られたんでスか?
てか、そもそも
理想のパートナーとか
何言ってくれちゃってるんでスか?
ひっ!
……。
なんでスか?
何をスるつもりで……
よく喋る
口だ……。
え?
んんーー
ふぅ……
これで少しはおしとやかになるか?
じゃじゃ馬め。
は……い……。
デックすさん。
リエはデックすさんに付いていきまス。
よし、いい子だ。
早速だが今日はパトロンに会いに行く。
パトロン?
お前に応援してくれる人だ、リエ。
くれぐれも失礼のないようにな。
そんな……。
リエは心の準備が出来てないッス。
せっかくこの世界に産まれたんだ。
少しでも有名になった方がいいだろ?
それはそうッスけど……。
リエは何をスればいいんスか?
なあに、お前でイイコトして
愉しんで貰うんだよ。
え……
ええーーー!!!
つづく
※この物語はフィクションであり、
実在の人物・団体とは一切関係ありません