人と関わらなければならない以上、怖いお客様と会うことになるのも運命(さだめ)なのだと言えよう。
つまり俺は今、猛烈におびえている。
人と関わらなければならない以上、怖いお客様と会うことになるのも運命(さだめ)なのだと言えよう。
つまり俺は今、猛烈におびえている。
……
怖いなぁ、でも、此処で赤ずきんに任せては男が廃る! 俺が出ないと……
俺は勇気を振り絞って売り場からレジへと移動した。
しかし。
赤ずきんは俺の前に休止中のボードを立てると、果敢にもお客様へと立ち向かっていった。
いらっしゃいませー
よ、お嬢ちゃん! 元気だったか?
ええもう、元気すぎてたまには風邪ひきたいくらいですよー
なぁに、健康が一番だって!!
あれ、仲良かったんだ。それにそんなに悪いお客様じゃなさそう……
おいテメェ、何こっち見てんだよ!!
す、すみません!!
いや……人は悪そうだな
赤ずきんは気に入られているのか、赤ずきんとさんざん話した後、強面なお客様は去って行かれた。
やっぱり、赤ずきんは凄いなぁ。
よし俺も……
ごめん、狼さん。ちょっと裏行ってくるね!!
あ……
此処最近は、かわし方も上達した赤ずきんです。
……けど、ちょっと不憫かも。
ま、負けない!!
あ、大丈夫そう。