まただ、女の子が俺の夢で「泣いてる」。
女の子は、俺に気づくと俺に毎回同じことをつぶやく。そんな悲しい顔をしないでほしい。お願いだから。
まただ、女の子が俺の夢で「泣いてる」。
女の子は、俺に気づくと俺に毎回同じことをつぶやく。そんな悲しい顔をしないでほしい。お願いだから。
麦。
ごめんね。アリスを助けるには貴方のを過去に連れて、アリスを助けて欲しいの。
アリスのアリスを消すには貴方のアリスが必要なの。ごめん・・本当にごめんね。
あと貴方の記憶は消すわ。
過去に行く切符は、「記憶」を消さないといけない。
次こそアリスを助けてあげて・・。麦。お願いね
俺は「わかった」としか言えなかった。
俺が質問しようとするたびに女の子は消えるからだ。
毎回同じ夢。「アリス」っていったいなんだよ。
「アリスってなんだよ。」
麦起きましたか。毎回うなされてますね
恒彦、おはよう。
うなされているんだったら起こしてよ。
有栖川恒彦。
俺の義理の父親でどこかの研究所で働いているらしい。俺には知ったことはないけどね。
つーねーひーこ
今日はわかっているよな。
わかってますよ。麦杜の10歳のおたお誕生日ですからね。今日は特別に僕の研究所でやりましょか。なので着替えて行きましょ。
お前のところの。ま、別にいいけど。
か。着替えるから出って行って。
恒彦は寂しそうな顔でこちらを見る。
残念です。
去年までは僕が居てもお着換えしていたのに。お着換えベストショットもとっても怒らなかったのに。
俺も10歳なの。だから出って言ってよ。着替えた。車所に行くから。
わかりました。じゃあまたあとでん来てくださいね。
わかった。
俺は寝間着から普段着に着替え、最新機のゲームをもって恒彦の車に向かう途中だった。俺は階段の段差を踏むはしたはずだった。
俺の右腕を勢いよく引き寄せる。
麦杜は「いっ」鼻を強く壁に当たる。大きな物音が廊下に響く。
廊下にぽたぽたと血に池ができる。
鼻血だと自分自身に言い聞かせると同時に「血」が結晶化されていく。
ちょ。
なんだよこれ。「血」が結晶化している。
赤く綺麗な結晶。玄関から恒彦が「大丈夫ですか」と聞いてくる。
大丈夫。怪我とかしてないから。
玄関先から大丈夫ならいいか。と下から聞こえる。
恒彦に「血」と言う単語を聞かせてはいけない。
俺の「血」は人よりは貴重な血だから怪我はしてはいけないと怒られた。あの時の恒彦は怖かった。
とりあえず「結晶化」された「血」はポッケトに忍び込まっせた。
恒彦お待たせ。
では行きましょか。麦杜
僕の研究所へ。あとこちら朝ごはんです。
恒彦から渡されたのはサンドイッチだった。
今日はツナかとか口の中にほうばる。と同時に眠くなるのお感じた。口の中にはまだサンドイッチがあるのにとか思い目を深く閉じる。恒彦が誰かに電話するのが微かに聞こえるけど。俺の意識は深くへと沈む。
有栖川です。C100は今先ほど眠りました、今からそちらに行きます。
では後程。
まだ。俺は知らなかった。
「有栖川恒彦」と言う奴の正体を組織「教会」のこと。そして俺を助けてくれた反組織「十二月」。
そして「アリス」との出会い。