どうせ誰も見ていないし、
1本くらい飲んでもバレないだろう。

そう判断したアリスは
こっそり薬ロトを飲むことにした。
 
 

サユリ

あれ? アリスさん、
まだ出発してなかったんですか?

アリス

うわわっ!

 
 
その時、店の奥からサユリが現れた。

突然の出来事に
アリスは心臓が止まりそうになった。
目を丸くしつつ、
慌てて薬ロトを隠して薄笑いを浮かべる。
 
 

サユリ

どうしたんですか?
そんなに驚いて?

アリス

べ、別になんでもないよっ!
あははははっ!

サユリ

あっ、もしかしてコッソリ
薬ロトを飲もうとしてましたね?

アリス

あ……うん……。ごめん。

サユリ

しょうがないなぁ。
1本くらいなら
タダで飲んでいいですよ。
私が許可します。

アリス

いいの?

サユリ

キララさんやシャムさんには
内緒ですよ?

アリス

ありがと、サユリ!

 
 
こうしてアリスはタダで
薬ロトを飲むことができたのだった。

エネルギーを補給して、元気いっぱい!
これなら配達と販売も元気にこなせそうだ。
 
 

アリス

じゃ、いってきまーす!

サユリ

いってらっしゃーい!

 
 
アリスは自転車で出発をした。
  
 

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