気になったアリスは自転車を停め、
男の子に近寄った。
相変わらず男の子は泣き続けている。
気になったアリスは自転車を停め、
男の子に近寄った。
相変わらず男の子は泣き続けている。
どうしたの?
えーん。えーん。
道に……ぐすっ……
迷っちゃったの……。
仕方ないなぁ。
交番に連れていくしかないかなぁ。
やだやだぁ! 交番、やだぁっ!
薬ロトあげるから。
お姉さんがそばにいてあげるし。
ホント?
もちろんっ!
こうしてアリスは男の子を
近くの交番へ連れていってあげた。
それから数時間後、
無事に男の子の自宅が判明して
彼は両親のもとへ帰れたのだった。
ただ、そのせいでアリスは
薬ロトの配達ができなくなってしまった。
もちろんサユリには怒られ、
平謝りするしかなかった。
申し訳ない気持ちもいっぱいだ。
それでも迷子の男の子や
そのご両親の喜んでいた顔を思い出すと
アリスの心の中は温かくなるのだった。
~BAD END~