気になったアリスは自転車を停め、
男の子に近寄った。

相変わらず男の子は泣き続けている。
 
 

アリス

どうしたの?

男の子

えーん。えーん。
道に……ぐすっ……
迷っちゃったの……。

アリス

仕方ないなぁ。
交番に連れていくしかないかなぁ。

男の子

やだやだぁ! 交番、やだぁっ!

アリス

薬ロトあげるから。
お姉さんがそばにいてあげるし。

男の子

ホント?

アリス

もちろんっ!

 
 
こうしてアリスは男の子を
近くの交番へ連れていってあげた。



それから数時間後、
無事に男の子の自宅が判明して
彼は両親のもとへ帰れたのだった。

ただ、そのせいでアリスは
薬ロトの配達ができなくなってしまった。


もちろんサユリには怒られ、
平謝りするしかなかった。
申し訳ない気持ちもいっぱいだ。

それでも迷子の男の子や
そのご両親の喜んでいた顔を思い出すと
アリスの心の中は温かくなるのだった。


~BAD END~

 

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