どうも。オズボーン袴田です
『半人前くん』から来てくださいまして、ありがとうございます。ようこそ『カンガルーノート』へ。こちらもどうにも忙しく、完結させることができません。申し訳ありません。
このストーリーは、手品のタネではない部分で、自分が学んできたことや考えたことを書けたらいいなあと思って始めました。
タネ以外にまつわるマジックの面白さについては、拙作の『奇跡には惜しみない拍手を』で多少は表現できたと思っているので、そちらをご覧いただければと思います。
『カンガルーノート』の流れとしては、①カード当ての演じ方、②サロンネタの演じ方、③ご年配の方に演じる上で注意すべきこと、④子ども相手に演じる上で注意すべきこと…というように、主人公がマジックを実際に人前で演じていくなかでつまずいたところを、カンガルーのお姉さんが“やさしく”教えてくれるというように進めるつもりではいました。
完結できませんでしたので、なぜ「カンガルーノート」なのかという点について触れておこうと思います。カンガルーノートといっても安部公房とは関係ありません。
かの有名な「ダイ・ヴァーノンのオーストラリア旅行」の話から着想を得ました。有名な話なので、マジックマニアの方には説明不要かもしれませんが、一応どういう話かを…。
ダイ・ヴァーノンというそれはそれは偉大な奇術家がいました。
彼はある時、仲間を連れてオーストラリアに旅行に行きました。
車を借りて、広大な砂漠を悠々と走っていると…
なんと目の前にカンガルーが飛び出てきたのです。
可哀相なことに、カンガルーは車にはねられ、死んでしまいました。
仲間たちがおろおろする中、ダイ・ヴァーノンは車から降りると、カンガルーを一生懸命持ち上げだしました。
『なにをしてるんですか?』と、仲間がきくと彼は、
『記念写真でもとろうじゃないか』といって、カンガルーを、車のボンネットにもたれかかるようにして、起立させ、
さらには自分が来ていたジャケットをカンガルーに着させたのです。
呆気にとられる仲間たち。
さあ写真を撮ろうとした瞬間。
なんと、死んだと思っていたカンガルーは気絶していただけで、ジャケットを着たまま、遠くへ逃げて行ってしまいました。ヴァーノンのパスポートと財布とともに…。
というのが、『ヴァーノンのオーストラリア旅行』の話です。まあ脚色はしてあると思いますし、ほんとの話かもよくわかりませんが…。
本作は、カンガルーが持って行ってしまったジャケットのポケットの中に、パスポートや財布だけでなく、実は『マジシャンの極意』的なものが書かれたノートが入っていたら…という妄想から始まっています。
物語に出てきたカンガルーのお姉さんは、ヴァーノンにはねられたカンガルーの末裔で、代々、そのノート(カンガルーノート)を受け継いできたという設定です。
正直、これに関してはあらすじと呼べるようなものは、はなからなかったので、書けるのはこのくらいですね…。すみません…。
これで終わるのもなんですので、最後のおまけで、今年のテンヨー新製品で、僕が買ったものを紹介します。
(商品ページに直接リンクできませんでした…。リンク先→新製品情報に飛んで、ご自身でお探しください…)
①必勝アミダくじ
販売前からかなーり話題になっていたあれです。「トランプと悪知恵」でおなじみの佐藤総さんの考案で、「説明文に嘘偽りがない」というおそろしいトリックです。
②ふじいあきらの パーティーカードマジック
ふじいさんのシリーズは必ず買うと決めているので、今年も。やっぱり丁寧でわかりやすく、見落としやすいポイントを的確に教えて下さるので、大変お世話になっています。新しいネタを知るためというよりも、初心を忘れないために初心者以外が買うべきではないかと…。カンガルーノートなんて読まないで、これを買ってください笑。
③奇跡の魔方陣
なぜか最近流行っている魔方陣ものです。魔方陣ネタをやろうとすると、「あれ」を「あれ」しなくちゃならないんですが、そこは初心者にもやさしいテンヨー。安心設計で、誰でも簡単に現象が起こせます。ちょっとした心配りが「賢いなあ」と唸らされます。
④タイムふろしき
さあ!来ました!今年のマストバイ!ご存知、ドラえもんの「タイムふろしき」です! 要はデ〇ルハンカチ(←一応伏字にしますね。ノンマジシャンの方すみません…)なんですが、模様がタイムふろしきという…。…すばらしい。夢が広がりますねえ…。
あとはテンヨーのディーラーさんがいるところでしか、取り扱ってない商品をいくつか買いました。お金がなかったので、今回はこれだけですが、今年も面白い商品ばかりなのでまた買うかもですねー。
みなさんも、テンヨー沼につかりましょう。
それでは。