私たちはなんとか最後までやりきった



今までの数倍の熱気

歓声に感化されて


今まで異常に張り切っちゃった結果



最後はバテバテ



よりによって


かえるの歌変奏曲を最後に持ってきたから



もう大変


シャウトするような歌は



バテた後じゃ大変

楽屋に戻ってくると



もうみんなのハイタッチ会



先輩みんな


待っててくれて

ステージ袖でみんな見ててくれて


でも


正直私気づかなかった




それくらい気持ちよかった…

とびかかってきたのは


おぴんさんだった

こんなに褒められていいのかな



そうおもった

だって


あんな歌を歌うおぴんさんに


負けてられない


って。



そんなこといわせちゃった


がんばった！

わたし




と



ちからつきた




もう

ソファーに


どーーーーーーん





わたしの口から出た言葉は



奇しくもあの言葉だった

こんな大変な思いして

あんな歌歌えて



音楽続けてきて本当によかった


そんな思いから



ついついこんな言葉が出てきた



ミルヒー…






こんな気持ちだったんだろうな…



わたしがくたばっていると



どんどんバンドが演奏をし


終え


いれかわる




ちらっと



見たその時




あの人が



急に




たおれた