お妃様、貴方が生きている限り、
私は誰にも使う事など出来ません。
大丈夫です。私は、貴方の物ですから。
お妃様、貴方が生きている限り、
私は誰にも使う事など出来ません。
大丈夫です。私は、貴方の物ですから。
どういう……こと…?
ほ、ほら、殺すなら、僕を殺せばいい。
なんで? 鏡を?
―――――。
ふうん。
記憶処理する前に、悪戯してくれたね?
姫もお母様も、そろそろ懺悔しては?
ついでにお父様も。
いやだね。
さて、妃の命が欲しくば働いてもらうよ?
は?
眷属処理は完了しております♪
おっ、これ悪役っぽいねー。いいねー。
そんな虚言を…!
真実の鏡なんだから、セルフで調べればー?
……此処は?
あ。目覚めた。
もしかして、連れ出してくれたの?
?
そうだよ。
ありがとう。
また、いつか褒美をあげるよ。
ねぇ、鏡。此処は何処?
――ねぇ、鏡? いる?
まあ、そうだよね
鏡じゃないけど、此処は森だよ!
えっと……君、誰?
ヴィクターJr.だよ。
僕の鏡知らない?
凄く優秀で、綺麗で、繊細で、口が悪い配下なんだけど。
知らない!
あー、だろうね?
何か馬鹿そうだし。
そこの綺麗な人は何か知ってるの?
言いません?
吐いて。
な・に・を?
……もういい
で、キミたちは白雪姫の知り合い?
え!?
白雪姫、知ってるの?
何処?
あ、知らないんだね。
分かった。なら、急がないと。
何処に行くの?
どうでも良いでしょ。
ただ鏡を取り返しにいくだけだし。
待って、吾輩も付いて行くよ。
今の白雪姫の居場所知ってそうだし。
――止めた方が良い。
僕は良く分からないけど、ヴィクター何とかという人を必死で探してるから。
本人か、関係者でしょ?
なら、行かない方が良い。
でも、困ったら白雪姫を頼れって!
グレイルのお兄さん?が言ってたから!
確かに兄いますけど、人魚みたいな人ですよ?
じゃあ、誰だったんだろう!?
さあ。
グレイルにしては、
落ち着いてたというか……老けてた?
さっきから蚊帳の外なんだけど。
……グレイル?
ああ、ちょっと話過ぎたかな?
――今の、忘れて?
ついでに、道案内して?
――ねぇ、人間?
はい、かしこまりました。
……あ、簡単に堕ちた。
そう、人間は皆、そう。