【26】


























「鳴かぬなら
力で泣かせろ ホトトギス」


と、昔の人も言っていた。


実際、
気長に待つほど暇じゃないし

待っていれば通れるとも
限らない。






ボクはホウキの柄を

待つのです!

わ!






……突然現れた「なにか」に
振り下ろしていた。






なに!?

全く、最近の若者は乱暴じゃのー


また変なのが現れた!

じゃなくて

力押しでは活路は見出せぬぞよ。
ここは呪文が必要なのじゃ

……呪文?

そう!
さあご一緒に、repeat after me!






ぱろっころむりんきっちゃきほいほい!












なんだそれは。

……

なにをしているのです!
さあ!


その呪文を考えた奴を
絞めてやりたい。


しかし
言わなければ先に進めないのなら
仕方がない。

……嫌だけど。






ぱろっころむりんきっちゃきほいほい!

ぱ……ぱろっころむりんきっちゃきほいほい











真っ白い光があたりを包む。

























その光が消え失せると





目の前に
ホトトギスならぬハニワがいた。

赤いのが。

よくぞ私を開放したで候。
礼を申す候

はい?


変なのが増えた。



だけ?

おお! 解放されたでおじゃる!

解放されたでおじゃる!

……何語?

って言うことでー
仲間見つかったから帰るわー

ちょっ……え!?

ばーははーいw

ばーははーいw


ハニワはそう言い残すと




















UFOに乗って飛び去った。















(きらーん)

























……




って、見送っている場合じゃない。
ボクも早く行かなくちゃ。














ボクは門をくぐろうとして、







……見えない膜に遮られた。

……こっちはそのまんまかい


どこかにここを通る呪文が
あるのだろうか。

一旦、ボクは
森に戻ることにした。

pagetop