桃太郎
(使用禁止ワードり・ん・ね)

むかしむかしあるところに、翁(おきな)と媼(おうな)が暮らしていました。

翁は山へ雑木採取に、媼は川へ服を洗いに行きました

あれは……?

媼が洗い物をしていると、大きな桃が流れてきました。

大きな桃!
お土産に持って帰ろうかしら

そういって媼は桃を拾い、家へと運びました。

たまげたなぁ……

山から帰ってきた翁は桃を見ると驚いたような声を上げた。

さあ、食べましょうか

そう言って媼が桃を割ると、桃から男の子が飛び出してきました。

翁と媼はとても驚きましたが、彼らの間には子どもがいなかったため、これは、子どもができなかった私たちへの、神様からのご褒美だと言って、たいそう喜びました。

彼らは子どもを「桃太郎」と名付け、大切に育てました。

そして、月日は流れ、桃太郎はとても強い男の子に育ちました。

大きくなったなぁ……

私も嬉しいよ

桃太郎は翁と媼をみつめる。
その眼は固い決意に満ちていた。

ここまで育ててくれたことにお礼を言います。
お返しというわけではないが、私は鬼ヶ島に住む悪い鬼を退治しようと思う。

桃太郎は今まで思っていたことを彼らに告げた。
彼らは黙って頷いた。

お前は止めても行くだろう?
だったらこれを持っていきなさい。

そう言って媼は丸い黍菓子を桃太郎に手渡した。

では、行ってきます。

こうして桃太郎は鬼ヶ島へ鬼退治に向かった。

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