ああ、ちーちゃん!
そのお肉はまだダメ
ええ?
で、でも、ちゃんとこんがり焼けてるけど…
それは外側をあぶっただけなの! 外側を先に焼くことで、肉汁を中に閉じ込めてるのよ
これからじっと我慢で、内側までゆっくり火を通すんだから
別にいいじゃない、多少、赤身でも死にはしないでしょ…
ああ、そんな何回もひっくり返しちゃダメよ。表はさっと、裏はじっくり焼くのが鉄則なんだから!
まーちゃん、うっさい!
せっかくの焼き肉なんだから、少しはゆっくり食べさせてよ
月に一度の焼き肉の日だからこそよ、最高の食べ方で、お肉を堪能しなくっちゃ!
うげ…
まーちゃんが備長炭のように、メラメラと燃えている…
お肉のこととなると、お姉ちゃんは人が変わっちゃうよね
もう、みんな! お肉は私が管理するから、私が「いい」っていうまで取っちゃだめ、わかった?
は、はい、わかりました…!
はぁ…まーちゃんは鍋奉行ならぬ、焼肉奉行ね