はじめまして。
お絵かき大好き人間のmochiko.と申します。

お絵かきが好きといっても、

決して上手くはなく、

どちらかといえば下手に分類される程度です。

これは、絵が上手くない私が

「描く」こと

を楽しめるようになった、子供のころのお話です。

mochiko.小学校中学年。

私立小学校に在学し、中学受験を控えており、
小学校中学年は各家庭が受験のために
勉強に本腰を入れ始める時期でした。


かくいう私の家も例に漏れず、
親に進学塾へと放り込まれ、
片道1時間の電車通学と、
学校帰りはそのまま塾へ行くことのみを
繰り返す日々が始まりました。

もちろん、そんな日々を私が自ら
望んだわけではなかったので、

年相応に、友達と放課後に夕方まで駆け回ったり、
学校が休みでも遊ぶことはできず、

「勉強が最優先」
「周りはもう動いている」
「いい学校へ行かれないと恥ずかしい」

私以上に受験戦争に燃え上がる親には
あそびたい、なんて言うこともできませんでした。

勉強ばかりで日に日に気持ちがしぼんでいくなか、
小学校中学年の2学期になりました。

学校に新しい先生が赴任されてきました。

図工科を担当します。
みんなと一緒に楽しくやりたいので
よろしくおねがいします!

図工科の若い男の先生でした。

ワケあって、私のクラスは2学期から
その先生に急遽担任をしてもらうことに
なったのですが、

「受験を控えた子達に若い担任なんて」

と、親達はとても不満そうにしていたのを
なんとなく覚えています。

募る不安と大人たちの不満に挟まれながら、
再開した受験戦争への準備。

お豆腐メンタルの私は頭がパンクしつつあり、
親が躍起になっている受験や勉強に対して
完全に気力も体力も尽きつつあり、
受験が本格化する前からやる気を失くしていました。

もう受かろうが落ちようが
どうでもいい…

ってか、やりたいって自分で言った
わけじゃないのに
なんでこんなことしてるんだろう…

全部辞めたい…

腹の底ではそう思っていましたが、
私と違って、受験そのものをとても楽しみに
している親にはそんなことは言えるはずが
ありませんでした。

そんな私の発散方法は、
親や先生の目を盗んで、勉強するフリをしながら、
自由帳に絵や漫画を描くことでした。

この頃は主にファンタジー路線の
漫画や絵を描いていました。

勇者が魔王を倒して世界に平和を取り戻す話や、
空を飛んだり、動物と話をしたり、
とても現実では実現不可能な話が多く、
今思うとかなり積極的に現実逃避を
していたんだと思います。

その頃から、集中しすぎてしまうと
集中しているもののことしか考えることが
できなくなり、あろうことか授業中にも
教科書の下に自由帳を忍ばせて、
漫画を描き続けていました。

しかし、運悪く授業中、
その熱中ぶりを担任に見つかってしまったのです。

【つづく】

継続は疲れます。1

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