ママは一緒に帰れない…
初めて離れ離れになった日の話。
ママは一緒に帰れない…
初めて離れ離れになった日の話。
………
ごめんね…帰れないんだよ…
なーの哀しそうな顔を見ると、
涙があふれそうになりました。
どうして帰れないのか、ちゃんと説明したくても
口を開けたら泣いてしまいそうで
なかなか説明ができませんでした。
なー、ママしばらくお家に帰れないんだ
…なんで?
赤ちゃんが生まれるんだよ。
生まれた後もお腹が痛いから病院にお泊りしなくちゃいけないんだ
ママ…なーと一緒に帰ろ?
なーと一緒に寝よ?
なー…ごめんね
ママも帰りたいんだよ。
なーと一緒に寝たいんだよ。
じゃあ帰ろう、早く服着替えて。
帰れないの。
なー、わかってくれる?
ママ、帰ろう!なーと帰ろう!
いっしょに寝よう!!!
ママ…ママああああ…
大泣きしながら、必死に手を引っ張って
私を連れて帰ろうとしていました。
普段なら手を引っ張られても
抵抗する事なんてホイホイついていくのに
この日だけは
なーにはついて行くことはできません
抱きつかれながら泣かれ私も号泣。
旦那も泣いて家族で泣いた日。
もう、強行手段しかない。
旦那が泣くなーを抱えて出ていきました。
なーの泣き声は外からも聞こえてきました。
つづく
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
文中、よく「いっしょに寝よう」という台詞が
出てきますが、なーは私としか寝たことがなく
この日のためにパパと一緒に寝る練習もしたのですが、それも拒否!
ママと一緒に寝ると言って聞かないので練習が
できずとうとう入院の日になってしまいました。
この日は車の中でもずーっと泣いていて
寝るまでずっと泣いていたそうです。
私も、たまにはゆっくり一人で寝たいな~
なんて思うこともあったのですがいざとなったら
寂しくて寂しくて。
なーのことが心配でずっと考えていました。
次の日はいよいよ出産日。
弟を見たなーはどう思うかな?