あれから一時間が経過しました。ん？昼ごはん？　もちのろん食べましたよ。三分でできるカップラーメンを食べましたよ。その時、件の玲ちゃんに変な目を向けられたのはここだけの内緒にして欲しい。いや、ね？　あいつあれでも健康にはうるさいんですわ。俺がめんどくさがり屋のこんなんだから嫌に家事スキルが高いんだ。いや、ほんとすみません。こんな子に育ってきてすみません。というより生まれてきてすみません。

実は、レンジでチンするのもめんどかったなんて言えねー。玲ちゃんの作ったご飯とてもおおおいしかったでですよ？(洗脳)

何故にバレたし。

なななんですか？　玲ちゃんの後ろに修羅がみえるぅ？　きゃ、こわーい！　ちょ、待て待て待て！　何故にこっちへ歩いてくる！？　おにさんこちら手のなる方へーーじゃなくて、やばいやばい、逃げなくては……っ！(使命感)

なに、その怖い笑顔。蒼くんビクビクだよ。玲に恐怖して玄関まで逃げる。多分今までで一番速いタイムが狙えたぜ！　やっぱ人間危険を覚えたらなんでもできるな。とどうこう考えているあいだにも詰んでる俺。終わったな。

壁に背中が付いた瞬間に玲は俺の顔の横へと手を伸ばす。うん、これ下手しなくても壁ドンってやつだよ。しかも美少女(笑)による壁ドンだよ。俺の方が背が高いから見下げる形になるから目のやり場に困っちゃう(困惑)

せめて、インターホンならせやこのヤロ！いや、鍵かけてなかった俺もわるいけどさ！　常識知ってる？　じょ　う　し　き！　もうやだよ。この兄弟…今は姉妹。何この姉妹レベル高！　

ふと気になって未だ静かな玲を見る。…………てんてんてんてん。今頃！？　今頃顔赤くなっちゃうの！？　うん、確かにいまの状況は恥ずかしいね。頭に血が上ってたとはいえ壁ドンまでしたんだもんね。プークスクス。誰がそんなに怒らせたんだよ。あっ、俺か。

バッとすぐさま手を引っ込めてあさっての方を見る玲。ふっふっふ、よほど恥ずかしかったとみた！！　いいネタが見つかったなくふふ。くふふふふ。キモイからやめよ。

俺の言葉を聞くとコクリと頷き遥さんはスタスタとリビングの方まで歩いて行った。それを見たあとに俺も玄関の扉をしめて……扉をしめて。ここ大事だから二回言いました。まったく、何故に俺が扉をしめにゃならんのだ。と思いながらきちんとしめる俺ってやさすぃ。まあともかく俺もリビングに向かった。

キャラ崩壊をさせながら遥さんは玲ちゃんに頬ずりをする。あ、うん。ほんと誰だろうね。いつも厳しい遥さんでもこんなかおできるんだね。呆れを通り越して驚きだよ。ん？驚きを通り越して呆れだな。あの天災が作ったブレードを一番はやく使って世界最強までとはいかないけど五本の指に入るほどの実力者だとは思えないな☆ここまで可愛いは人をかえるのか！？なん、だと！？

ん？蒼くん馬鹿だからワカンナイ。なにを覚えろと？　ああ、お前が女になっても俺はお前のことを忘れたりしない(現実逃避)

はっはっはー。みたか！　俺に勝てる奴などいない！！　俺ＴＵＥＥＥＥＥＥ！　

勝てなかったよ…キャラ崩壊している遥さんには勝てなかったよ。は？別に…悔しくなんかないんだからね！(ヤンデレ風)キャラ崩壊している奴に負けられるかぁ！　たちあがれ！今こそ魔王(遥)を倒す時だ！！

はいはい。知ってますよ。やりゃーいんでしょやりゃー。いままでこうやって電話を避けてたのは決して怖いからではない！(震え)この蒼様が怖いだなんてそんな………怖いよぉ！　やっぱ無理っす。マジ勘弁してください。

がくがくブルブル。ほんとに無理なんです。お願いします、ほんとにそれだけは………え？

ししかたないな！　パカッと携帯を開き目に入ってきたのは…キチガイという文字。それを確認して携帯を閉じる。

遥さんには逆らえませんよ。ん？倒そうとか思ってただろ？　そんなこと忘れたな！！

電話に出た瞬間切りたくなった俺を責めないで欲しい。

あっ、確かに！　よしよしこの調子でやってやるぜ。見とけ、このキチガイ。にんじゃおっぱい。なんで、うちの姉はスタイルも顔もいいのに俺だけ普通なんだ？　そ　れ　は、全部お前が持っていったからだ！　その報い今こそ払わせてもらおう！

あっ、うん。無理でした、はい。

いえいえ、どういたしまして……じゃねーよ！！最初のぷぷはなんだ、絶対に馬鹿にしたろ！　それにいい感じのリアクションって今日のすべてみてたのかよ！？　俺のプライバシーどこいったよ。　いろんなところに隠しカメラがありそうで怖い。　にんじゃおっぱいならやりかねないよ。ていうかもうされてるよ。

俺、ガチで死にたくなってきた。もうそろそろ終わってもいいよね？　もう限界です。しばらくはにんじゃおっぱいを忘れて生きたい。

電話を場の勢いのまま切りテーブルの上へ置く。そのまま大きくため息をつき俺は結果を言った。

もちろんの如く、そのあと玲ちゃんは大声で叫びまくった。