終わってから言うのも何なのですが、補足説明入れます。
 太平記のこととか、歴史(日本史)が何故美少女(女性)で語りやすいか、伝わっていないのが普通だと思います。すみません(´;ω;`)

〇太平記パロ

 美少女太平記の『序論』は、太平記のパロディ、改変ネタです。
 元の太平記は、歴史(日本史)を語るもので、鎌倉時代から南北朝時代を扱っています。(後半は異なってきますが、基本は歴史を扱った小説です。)
 美少女太平記における『美少女ヒロイン』と『付き添い型主人公』の元は、主君と忠臣。主君がしっかりして、忠臣がしっかりして、だから世は安定するという語りから入ります。中国の例などを挙げて。
 そして、太平記の内容としては、主君は後醍醐天皇、忠臣は楠正成のことを指しています。楠正成は戦前では忠臣の象徴であり、現在でも歴史知っている人なら、真田幸村と並び、忠臣として有名な人物です。ラノベ『僕は友達が少ない』の登場人物に楠幸村出てきますが、これは二人を合わせた名前なわけです。
 冒頭で、主君と忠臣が大事だと語っているわけですが、太平記の時代は南北朝時代、天皇家が分裂するという内戦的状態で混乱期でした。つまり自然に考えれば、太平記とは、後醍醐天皇批判の小説です。楠正成のような優れた忠臣がいても主君がこれでは駄目だ、と最終的?にはなるということです。出だしは後醍醐天皇絶賛から始まりますが。

〇日本史と女性

 日本の記録上最古のリーダーは、卑弥呼ですよね。女性です。また、聖徳太子の時代、十七条憲法や遣隋使といった教科書に出てくるこの時期のリーダーは、推古天皇という女性です。さらに、日本書紀での神話・創作において、最高神天照大神は女神であり、神功皇后の活躍も描かれています。
 特に古代においては、女性が目立っています。ネタにしやすいってことです。
 古代に限らず、応仁の乱・戦国時代の元凶とも言えるのは、日野富子。明治前までは女性天皇が認められていたこともあり、江戸時代に女帝が策略的に誕生といったエピソードもあります。
 現代も、三次元ではアイドルブーム、二次元は言わずもがな。
 とにかく女性で語りやすい国なわけです。
 

〇自由に考えてもらえれば

 本作は、元は、歴史上の女性を美少女ヒロインに仕立て上げ捏造して、平和と混乱を語ったのですが、筆者案に過ぎないので、本作主旨通り、読者は自由に考えていただければと思います。

太平記や、女性と日本史について、補足

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