そう、あの時、僕は
助かったんだ……。
ちょうど、BPMが120に変わった時だった。
勝負は互角だったんだけど、
僕の体力がなくなりつつあって、
あの時、負けを覚悟したんだ。
ふう……。
どうなることかと思いましたよ。
予選突破おめでとう!
うむ。大したもんじゃ。
まぁ、あれくらいやってくれないとね。
ありがとうございます。
でも、ラッキーだったんだと思います。
そうね。
そういえば司会者の女の人が
何か耳元で言ってたけど、
あれってなんだったの?
ああ、あれは
僕が負けそうになったときに
司会者の女性が助けてくれたんですよ。
ええ!?
そうなの!?
そうみたいです。
なんで助けてくれたのかは
謎なんですけど……。
そう、あの時、僕は
助かったんだ……。
ちょうど、BPMが120に変わった時だった。
勝負は互角だったんだけど、
僕の体力がなくなりつつあって、
あの時、負けを覚悟したんだ。
ムハハハハハ! オレの勝ちだな!
少年よ!
ひぃー! こんなの弾き続けられないよ!
(大丈夫安心して)
え?
(アタシがヤツの動きを止めるわ)
え? そんなこと……
すると司会の彼女は、轟 大二郎の後ろにまわり
耳元でなにやらささやいた……。
はぁ……。
はぁ……。
はぁ……。
いいわ……。最高よ。
でも、ゆっくり弾いているところも見たいわ。
うおおおおおおおおおおお!
心得た!
そして、轟大二郎のリズムが狂ったのだ。
BPM120をキープできなくなった彼は失格となった。
という事なんですよ……。
ふむ。しょうた殿の魅力の勝利というわけじゃな。司会者の気持ちも分からないでもないが。
ふん……。しょうた君のどこがいいのか。
まったく不明ですね。
で、でも!勝ちは勝ちよ!
この調子で頑張って!
は、はい!
次の試合は、コード当てクイズ……。
ボクはここで、試合の怖さを知ることになる。
つづく……