香谷里見

光の剣がイワトの街にあると聞いてやってきましたが…

香谷里見

このイワトの森は魔物とのエンカウント率が高いんですよね… 慎重に進みましょう

魔物があらわれた!

香谷里見

とりあえずプロデューサーさんに回復魔法を…

魔物の攻撃!

香谷里見

あーん! 間に合わないー!

逢沢光流

あれは!?

シュッ! ズバッ!

ウォォォォン!

逢沢光流

ふっ、困ってる人を見て、身体が自然に動いてしまった。自分の才能が怖い

香谷里見

光流くん! 助かりました~!

逢沢光流

ええ、僕が通りかかったことが、あなたの幸運でした

逢沢光流B

プロデューサー!
そいつは僕のニセモノです!
つかまえてください!

逢沢光流A

おっと…もう追いついてきたか

逢沢光流A

さすがは僕だね

香谷里見

光流くんがふたり!?

嵯峨山陸

ああ、そうなんだ。俺の守護隊に魔物が紛れこんで、光流に化けて混乱させてるんだ

香谷里見

陸くん、ということは片方の光流くんは魔物!?

逢沢光流A

キミの方がニセモノだろ!

逢沢光流B

キミの方こそニセモノだよ!

嵯峨山陸

困ったな、どっちがどっちだか分からなくなっちまった

香谷里見

どうしましょうか、プロデューサーさん…

香谷里見

好きな食べ物を聞いてみたらどうかって? なるほど

逢沢光流A

プディングかな

逢沢光流B

コロッケ!

嵯峨山陸

はい、ニセモノはこっち

逢沢光流A

えええーーっ! コロッケって!
王子様系アイドルとしてどうかと思うよ!

逢沢光流B

揚げたてのコロッケ美味しいよね?

嵯峨山陸

ああ、そうだな
化けた相手が光流で助かったぜ

逢沢光流

ええっ! それって単純ってこと!?

嵯峨山陸

素直ってほめてんの

逢沢光流

陸だって分かりやすいと思うけどな

嵯峨山陸

プロデューサーと里見さんはイワトの街へ行くんだろ

嵯峨山陸

ふたりの護衛を頼むぜ、光流
俺はこの魔物を連行してくる…

逢沢光流

うん、気をつけてね
まだ変な魔物がいるかもしれない

嵯峨山陸

おう

逢沢光流

じゃあプロデューサー、里見さん、行きましょうか

香谷里見

いけない! プロデューサー! その宝箱を開けては!

おおっと! テレポーター

ミツル姫

はあ…また魔物に捕まっちゃいました。せっかく小夜子ちゃんに助けてもらったのに…

ミツル姫

守護隊の本部にあったあの宝箱は、魔物の罠がかかっていたようで

ミツル姫

盗賊ギルドに解錠を依頼するところだったんです

ミツル姫

プロデューサーだけでも助けようと思ったんですけど

ミツル姫

ふたりとも一緒に空間転移させられちゃいましたね

ミツル姫

前もここに囚われてたんですけど、シナリオ上、ここにいる時はミツル姫でいないといけないんです

ミツル姫

でも納得いかないことがあるなー

ミツル姫

どうしてプロデューサーさんはお姫様の衣装を着ないんですか?

ミツル姫

僕が着てるんですから、プロデューサーさんも着てくださいよ

ミツル姫

プロデューサーさんのお姫様姿、見たかったなー

ミツル姫

むー

ミツル姫

気が変わったらいつでも言ってくださいね。スタッフさんに衣装頼んでみますから

ミツル姫

そういえばプロデューサーさん、イワトの街に何の用だったんですか?

ミツル姫

光の剣を探しに?

ミツル姫

ええっ! それなら僕が持ってますよ

ミツル姫

勇者が僕の元を訪れたら渡すシナリオになってるんです

ミツル姫

光の剣マイスターといって… ここから出られたら渡しますね

ミツル姫

え? 何!? 壁や地面が揺れてる! 見張りの魔物たちが騒いでます!

嵯峨山陸

よう、ミツル姫
助けに来てやったぜ

香谷里見

プロデューサーさん! 無事ですか!

ミツル姫

陸! 里見さんも!
でもどうやってここまで…?

嵯峨山陸

俺の海賊船を改造して飛空艇にしたんだ

嵯峨山陸

これでミツル姫がどこへ連れ去られても
助けに行けるぜ

嵯峨山陸

野郎ども! 魔物の追っ手が来る前に船を出すぜ! 準備はできてるな!

嵯峨山陸

今度は大海原じゃねえ! 大空の冒険だ!

おおーーーっ!

3|第3話 おおっと! テレポーター

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