どう見ても似合いの2人

 

姫乙女

ただいまー

黒の王

おかえり

白の王

お邪魔してるよ

姫乙女

こんにちは、白さん

黒の王

突然帰ってくるなんて、何かあったか?

姫乙女

ちょっと物を取りにね
すぐに帰るから

黒の王

『帰る』か
もうすっかり向こうが家だな

白の王

彼とは上手くやってるのかい?

姫乙女

うん♪

姫乙女

付き合い初めの頃は魔法猫さんに言い寄る人がいたけど、最近は大丈夫だよ

姫乙女

魔法猫さんはそもそも浮気をするような人じゃないし

黒の王

それなら良かった

白の王

紹介した私も嬉しいよ

姫乙女

えへへ

姫乙女

そういえば白さんはなんでここに?
それにこの料理は

黒の王

こいつが作った料理だ
最近はまってきたらしい

白の王

どうだい? すごいだろう

姫乙女

見た目もいいし、おいしそうですね

黒の王

これとか食べてみろ

姫乙女

いただきます♪
うん、おいしいですね

白の王

そうだろう!

黒の王

初めは目も当てられんほど不味かったんだがな

姫乙女

へえー

白の王

君が難癖つけるから、見返してやりたくなったのさ

黒の王

悪かったよ

姫乙女

ふーん

姫乙女

……ねえ、2人は結婚したりしないの?

黒の王

……………………は?

白の王

おもしろいことを言うね

姫乙女

え? そうかな
すっごくお似合いだと思うけど

黒の王

ないな

白の王

ないね

姫乙女

それは2人が王様だから?

黒の王

そうだな

白の王

そうだね

姫乙女

じゃあ、もし身分を気にしないなら、どうなの?

黒の王

もしもの話は意味がない

白の王

考えたところで意味はないね

姫乙女

えー、すっごく気が合ってると思うんだけどなあ

黒の王

気は合うな

白の王

君との会話は心地いいね

姫乙女

うーん、残念だなあ

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