何もかもが嘘だった



『にゃんこびより』

にゃんこたちがゆるっと会話をする

そんな日常系



そんなのは幻想だ

ただの【夢】だ



ここにそんなものはない

現実は非情だ



俺たちは……

 

おい

起きろって!

おい!

やきいもにゃんこ

おい、たいやき!

たいやきにゃんこ

え?

やきいもにゃんこ

なにぼーっとしてるんだ
死ぬぞ

たいやきにゃんこ

あれー、ここはー?

やきいもにゃんこ

なにのんきな声出してんだ

やきいもにゃんこ

集中しろ!

たいやきにゃんこ

んー

やきいもにゃんこ

前見ろ前!

たいやきにゃんこ

あー

やきいもにゃんこ

余所見してると死ぬぞ

たいやきにゃんこ

うん、ごめん

たいやきにゃんこ

ぼーっとしてた

やきいもにゃんこ

しっかりしてくれよ、相棒

たいやきにゃんこ

(そうだ。
 今は革命軍の制圧に来てたんだった)

やきいもにゃんこ

まあ、さっき指揮官を倒したみたいだから、この辺の戦闘はもう終わると思うけどよ

やきいもにゃんこ

最後まで気い抜かずにいこうぜ

たいやきにゃんこ

うん

やきいもにゃんこ

静かになったな

たいやきにゃんこ

終わったかな?

やきいもにゃんこ

だろうな

やきいもにゃんこ

ふう

たいやきにゃんこ

引き上げようか

やきいもにゃんこ

そうだな

やきいもにゃんこ

さっきはよ、なんでぼーっとしてたんだ?

たいやきにゃんこ

んー、笑わない?

やきいもにゃんこ

聞かなきゃわかんねえよ

たいやきにゃんこ

ちょっとね、あの頃を思い出してた

やきいもにゃんこ

あの頃ってーと

たいやきにゃんこ

やきいもがエセ関西弁を喋ってた頃

やきいもにゃんこ

……ほーか

たいやきにゃんこ

あはは

やきいもにゃんこ

あの頃は平和だったな

たいやきにゃんこ

そうだね

やきいもにゃんこ

俺やお前、どーにゃつとはろいん

やきいもにゃんこ

みんな一緒だったな

たいやきにゃんこ

うん

やきいもにゃんこ

あれから変わっちまったな

やきいもにゃんこ

突然、異世界から化けモンが襲来してきたと思ったら、魔法やらなんちゃら使えるやつが現れたり

やきいもにゃんこ

ゲームの世界が現実になった気分だったな

たいやきにゃんこ

びっくりしたよね

やきいもにゃんこ

化けモンどもは魔法でなんとか撃退できたけど、今度はその魔法使いたちと戦うことになるとは思わなかったなあ

たいやきにゃんこ

うん

やきいもにゃんこ

同じにゃんこ同士なのに、なんで戦うんだろうな

たいやきにゃんこ

うん。仲良く出来ないのかな?

やきいもにゃんこ

どうだろうなあ

やきいもにゃんこ

まあ、俺らは何も考えずに戦ってた方が楽かもな

やきいもにゃんこ

考えるのは上のやつらに任せようぜ

たいやきにゃんこ

うん、そうだね

やきいもにゃんこ

また、あの日常が帰ってくるまで頑張ろうぜ

たいやきにゃんこ

うん

白の王

というのを考えたんだけど
どうだろう?

黒の王

お前はまたくだらんことを考えるな

白の王

いいじゃないか
年に一度の嘘の日なんだ

黒の王

だったらもっとマシなネタがあるだろう

白の王

例えば?

黒の王

そうだな

黒の王

実は俺は女だった、とか

白の王

それは嘘じゃないだろう?

黒の王

まあ、そうなんだが

白の王

実は私は男なんだ

黒の王

何? そうだったのか

白の王

もちろん嘘だよ

黒の王

無論、俺も嘘だ

白の王

…………

黒の王

…………

白の王

これはおもしろいかな?

黒の王

正直すまなかった

白の王

まあ、なかなか難しいね

黒の王

そうだな

ぶちょー

えー、終わる前に最後にお知らせがあります

ぶちょー

にゃんこびよりをこうして毎日更新していたのですが

ぶちょー

それがなんか出版者の方の目にとまったらしく、書籍化しないかというお話をいただきました

ぶちょー

正直、驚いています

ぶちょー

ストリエの縦に読むスタイルをどうやって書籍化するのか、どうするのかわからないし

ぶちょー

お話はどうするんだろう……
おもしろくないネタもぼちぼちあるし、推敲したり書き下ろしたりするのかな

ぶちょー

まだまだどうなるのか、まったくわからないのですが、頑張っていきます

ぶちょー

進展についてはツイッターでつぶやいていこうと思います

ぶちょー

それでは、また明日

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