YUKIちゃんにいざわなれるままに

ライブスペースにむかう。






彼らは
AKB
AKasakaBashi32
の曲を主にカバーしている。






AKB３２とは毎日会えるアイドルとして
赤坂橋に誕生したアイドル。






毎年両国国技館で
どすこいじゃんけん大会や




GOD7を決める
選抜人気投票
などのイベントがあり




ものすごい人気の国民的アイドル




絶対センターの
道重佐江を背番号１として


３１までの選抜メンバーがいる。

３１はたまに出番がないが
その日付のメンバーがいろいろ
イベントとかをやる。





GOD７のメンバーは
月のその日にちの曜日それぞれにも
いろいろあるらしい。



なんで３２？






なんかファンのみんなが３２番だ
って言う名目で

グッズなどには背番号として
３２の刻印がある。


二軍メンバーは３３～５５番
三軍は…とつづくらしい。








代表曲は通称「ヘビロテ」

Heavy and Long Teenages

楽しく、人生で一番重さを伴う
１０代の頃を歌った歌。






カラオケでも定番で
発売から今までトップ１０をはずれたことがない。








そんな、国民的アイドルの曲を

男が歌うのだ。

しかもかっこよく
ハンパなくね

中に入ると熱気がすごい。





私たちがやっていた時とは比べ物にならない密度だ。






２００人はいるだろうか。







出演者パスを持っている私たちをみると







優しいお客さんは
見やすいところにいざなってくれた。

オタク風の男の人が意味不明なことを叫んでる。








そう。
こんな男のバンドなのに
なぜかヲタの男の人に人気があるの


見事に右半分にヲタ男
左半分に腐女子。

すごい構図だ。


お

始まるのかな。

暗転。

すると
みんなヲタ芸を打ち出した。
そしてMIXを

これって知らなかったけど

もともとイングウェイとかのヘビメタが
由来らしい。








それをアイドルで使い出して
今のようにスタンダードMIXとして
体系化したらしい。




元々は漢字らしいね。

ドラムの人が出てくると
歓声が上がり
手拍子がはじまった。








ドラムのバスドラの重低音が
一定の間隔で鳴り響く






ドン
ドン
ドン
ドン
・
・







次にギターが現われた
すげー格好ｗ






チャッ、チャッ、チャッ、チャッ










カッティングの音がバスドラのリズムで響く


ＹＵＫＩちゃん曰く
これも彼らの曲なんだって

「Battlemaster overture Anthem」

だって。
かっこいい












お、次はベースだ
ネックながっ！







なんか蜻蛉切りとかいう
ものすごい長尺ベースみたい。






スラップでリズムを合わせる。







お、次は
サイドギターか




ちがう
キーボードなんだ！！




コードの音が響くと
だんだんスピードが上がっていく







ファンのみんなも手拍子が
ヲタ芸がスピードを増していく





頭吹っ飛ぶんじゃない？

って勢いだ。

すると






















音が急にやむ










同期で賛美歌のようなコーラスが降り注ぐ



とうとうヴォーカルの登場だ







無音の中







靴底の音だけが響く










中心に立つと

くいっ！
とこちらに踵を返して






手を上げる
すると

ファンのみんなも手を上げる。


サイリュウムがキラキラしてとても綺麗

すると再度
リズムが開始される。

キーボードがそう叫ぶと

同期からパイプオルガンの音が響く

すごい。
タイミングとか完璧だ。

お、流石に声がでかい。

このバンドでは
ライブ＝聖戦
ファン＝信者
ＣＤ＝聖典

など
凝った呼び方をしているみたい

ファンたちの歓声が巻き起こる


カリスマ性やばいな

すごい

本当にすごい

お客さんの乗せ方
扱い方

トークの流れから
曲の始まり

かっこいい…

歌が始まると

ファンのみんなはもう大騒ぎｗ







でも基本的にモッシュは禁止らしい
その代わり
謎の五体投地が始まる





異様な光景だ







皆が地面に臥せっているｗ

サイリュウムを振りながらｗ

だから、謎のマットが
物販にあったのかｗ









歌は超絶上手い
歌詞が心に入ってくる

切ない部分は涙を誘い
煽りは心を燃え上がらせ

これが表現力か…







打ちのめされた
感動とともに

この人と思ったら
わたしのはまだ




「歌」





の域じゃない

もっと練習しなきゃ。

あっという間に時間が過ぎてく

アンコールまであっという間だった。

もう声がでなかった。

ぐうの音も出ない。

色々言いたいことがある
聞きたいことがある


私はロビーへと向かった。