仕方ないので食べておく
おいしそうだな!このグミ!
いただきます!
…………
いくらなんでも大げさに喜びすぎたかな……
うん!食べよう!
うん、一緒に食べようか
よかった。笑ってくれた
それじゃあ、いただきます
いただきます
はい、あーん
え!?
ほらほら、あーん
あ、あーん
う……
どうしたの?
すごく堅い
グミって言ってたよな。
なんでこんな堅いんだ。
石か?石なのか?
もしかして、おいしくない?
そ、そんなことないよ、はは
痛ぇ……歯が割れそうだ……
ふふ
かかったな
なに!?
お前が奥さんに弱いことはすでに調査済みだ
お前……何者だ
ふふふ……
後輩だ
なんで脱いだ!?
ふっ、先輩。
そんなことを気にしていていいのかい?
そうだ!妻は!
俺の妻はどこにいる!
安心しな、悪いようにはしていない
俺の仲間と一緒に港にいるよ
港!?おい、まさかお前!
そう。奥さんは今、先輩に新鮮な魚を食べてもらうために釣りをしてるんだよ
………………ん?
え?釣り?
そう。堅いグミを食べさせ、柔らかいものへの欲求を最大限にさせる
その隙に奥さんが魚を釣り調理を済ませる
すべて計画通りだ
……それって教えていいことだったのか?
本当は奥さんが戻ってきていて、すでに調理済みの想定だったんだがな
少し釣りに時間がかかっているようだ
迎えにいってやれよ、先輩
…………
安心しな、留守番はしっかりしておいてやる。さあ、行きな
ありがとう、行ってくる
……行ったか
後輩も楽じゃないぜ