夜も更けていたため、結局王城に戻るのは明朝になった。急遽歓迎の宴が開かれる。と言っても、ルルディアの変身は伏せておくべきだということで、食事はルルディアの客室に密やかに用意された。
食卓を囲むのはルルディアとレオナルト、それからアルフォンスの一匹と二人のみ。急ごしらえの晩餐のはずだが、ルルディアの前に置かれた金の皿、そして金のカップはまるで今のカエルの姿に合わせて作られたようだった。小さな椅子の上に優雅に腰掛ける彼女は、プレゼントされたレース編みのドレスを着ている。これもまるで測ったようにぴったりだ。自分がカエルであることを忘れてごきげんなルルディアに、レオナルトはため息が出る。