赤蘭家 マンション

着いたな。よし

まさかの最上階とか…

疲れたー

ふふ。エレベーターに乗っていただけじゃないの

そうだよ。そんなに疲れたの?

いや、なんか、あんまり慣れてなくてさ…

エレベーターに?

う~ん。まぁ、あんまり乗る機会ないし

えっ…私、エレベーター苦手な人って初めて見た

たまにいるけど、まぁ、ソノは乗り物が基本的に苦手だものね

メンタルが弱いよー

それは関係ないだろ!

おい!お前達。何してんだ!こっちだ!こっち!!早く来い!

お、なんか知らない奴が叫んでる。帰るか?

さ、行きましょう

うぃー

はーい

はぁー・・・・ダルい

赤蘭家 玄関前

はじめまして。私…

スズナの担任の土方先生ですよね。はじめまして。私はスズナの母、赤蘭リクキです

これは、ご丁寧にどうも…それで娘さん…スズナの容態は…

ランデブーが赤毛の母さんと話し始めた

綺麗な人だなー。すげー落ち着いてるし…本当にあの口悪い女のお母さんかよ…

そうね。あの娘は少し口の悪い所があるから…

いや、口が悪いなんてもんじゃ…って、え…、、、

マジか、まさか聞こえてるなんて…

ふふ。おばさんね、耳がとても良いのよ

あー、そっすか…へー…

もしかして…貴方が…疎内さん?

え、はい。そうですけど…

なんでわかったんだろ…?

そのね…あの子、帰ってくるなり

むかつく!!!!あの暴力女!!

何よ!?あの白髪!?馬鹿じゃないの!?糞ババア!!!!!

………

…ってね…ごめんなさいね?あの子も口が悪いから…

あはははははは!!

ふふ。正論ね

えーと…でも私はソノの髪綺麗で好きよ?

優人…わりぃ…嬉しいけど、そういう話じゃないから

会話を区切って、笑ってる二人を殴ろうとした、
その瞬間だった

猫が飛んできた

あっぶねー…

ちっ…外した…

ぬいぐるみか…なんだ…死ぬ気だったくせに元気だな。自殺女

…お母さんの近く寄らないで…っていうか帰れ!!

・・まぁ、待て。スズナ。謝罪に来たんだ。話を聞いてくれないか?

謝罪?話?

それはお前らだけだろ?私はかんけ…

ソノ。いいから

ここは空気を読もう

いつのまにかアヤノと優人が私の体を掴んでいた

そうだ。さっきの事で、お前に酷い事を言ってしまった…お前の心を傷つけた事を謝りたくて、ここまで来たんだ

今時、心がどうとか言う奴はじめてみたわ

…私は…別に傷ついてません…

自殺未遂したって聞いたけど?

赤毛女は厳しい目線を私に向ける、と

あなたには関係ないでしょ…

その通り

…じゃあ、なんでここにいるの?

無理矢理連れて来られたんだよ

あら?そうなの。じゃあ、早く帰れば?

うるせぇ。指図すんな

はいはい。ここまでにしましょう

急に乾いた音がしたかと思えば、赤毛のお母さんが手を叩いた音だった

お母さん…

とりあえず、皆さん家の中に入りましょう?ね?さぁさぁ

…お邪魔します

しません。帰る

さぁ、

お邪魔しましょう。ね?

…またこの流れ…

れっつごー!

そして私(無理矢理)達は赤蘭の家に入るのであった。

あー
めんどくせ・・・

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