巨大なタワーへとつながる橋には多くのロボットが埋め尽くしていた。
ロボット達はじっと動かず立ち尽くしているが、みな同じ方向を向き、こちらへ寄るなと言わんばかりに無言の威圧を放っている。
その見つめる方向。タワーの対岸にはロボット達と対照的にあわただしく人が動きまわり話し声が絶え間なかった。
集まった人々はみな同じ制服を着込み不安を隠しきれない様子でこちらを見据えてピクリとも動かないロボット達へ視線を送っている。
しかし、その中にいて落ち着きはらい仁王立ちし、ロボットと向き合う男がいた。
その男は派手な赤い甲冑のような鎧を身につけおり、そのせいもあって周りの喧騒からかなり浮いていた。