からだが重いなぁ…

















このままずっと…


















寝ていたいなぁ・・・









ちゅんちゅん  
   ちゅちゅんちゅん

あたし

ぬぼー・・・・・・

あたし

はっ!

あたし

ぎゃぁぁ!
この上なく遅刻だぁ!!!

あたし

ちょっと、おねえちゃん!
なんで起こしてくれなかったのさ!

おねえちゃん

んー?

あたし

もうこんな時間じゃんか!

おねえちゃん

あんたが起きなかっただけでしょ。

あたし

ぐ・・・。
このケチ!

おねえちゃん

はいはい。
仕事中だから邪魔しないでねー。

あたし

うーーー…。

おねえちゃん

あ!

あたし

なに!?

おねえちゃん

早く行かないと、
2時間目も終わっちゃうよ?

あたし

…ああああああ!

あたし

ああ…気が重い…。

あたし

……

あたし

……

あたし

……

あたし

……

あたし

まぁしゃあない、行くかぁ…

あたし

んー?

……















行きずりの門番さん

あたし

だれだー!
門の前に粗大ごみ置いたのー!

……

あたし

門から出れない…。

あたし

……休も。

……

ヴゥゥゥゥン

ヤスンジャ
ダメ・・・

あたし

え?

ボクノセイ。
ゴメンナサイ。

キミ ワルクナイ。

あたし

粗大ごみが喋った…?

スグ ドクカラ…

ア…アレ…?
ウゴケナイ…

あたし

粗大ごみの…脚がない…。
だから粗大ごみなのかな…。

ゴメンナサイ…
ヤッパリ ボク
ジャマモノ…

あたし

あのー。

あたし

きっと、手だけで動けると思います。

ガーーーーン!

あたし

いま、ガーーーンって音を
出したな…

ヨイショ ヨイショ

あたし

あ、もうそれくらいで
通れますんで。

ヨカッター!

あたし

それでは失礼します。

イッテラッシャイ!

あたし

お昼には粗大ごみの回収に来てるよね…。







まさか


家の前の粗大ごみが


あたしの運命を大きく変えるなんて


この時は思いもしなかった。












あたし

やべぇ~、3時間目も終わってる!

つづく

行きずりの門番さん

facebook twitter
pagetop