これ
前回で触れたように、
歪鼻はエンジニアなので
これまで執筆活動をしたことがありません。
※ソースコードは多々書いてますので
タイピングは全く苦ではありません。
ですので、例えば
これ
…が、
「地の文」っていう名称なのですね
知りませんでした。
この辺の常識を全く知らないのです。
ストリエの売りにも「もちろん地の文も」って
書いてあるのに
ネー(´・ω・)(・ω・`)ネー
ところが、実際に地の文を書いてみると
歪鼻はいいかげんいい歳なので
行間が狭くて目が疲れました。
例えばこんな地の文はどうでしょう?
むかーしむかし、あるところにおじいさんとおばあさんが仲睦まじく住んでおりました。ある日の事、いつもの様におじいさんは山へ芝刈りに、おばあさんは川へ洗濯にむかいました。おばあさんが革で洗濯をしていると、どんぶらこーどんぶらこーと、大きな大きなミカンが川の上流から流れてくるではありませんか。
むかーしむかし、あるところにおじいさんとおばあさんが仲睦まじく住んでおりました。ある日の事、いつもの様におじいさんは山へ芝刈りに、おばあさんは川へ洗濯にむかいました。おばあさんが革で洗濯をしていると、どんぶらこーどんぶらこーと、大きな大きなミカンが川の上流から流れてくるではありませんか。
いささか誇張して書いてはいますが、背景ありでこの行間でドラッグしながら読むとどこ読んでるかわからなくなります。
仮に背景をシンプルなものにしてみましょう。
むかーしむかし、あるところにおじいさんとおばあさんが仲睦まじく住んでおりました。ある日の事、いつもの様におじいさんは山へ芝刈りに、おばあさんは川へ洗濯にむかいました。おばあさんが革で洗濯をしていると、どんぶらこーどんぶらこーと、大きな大きなミカンが川の上流から流れてくるではありませんか。
むかーしむかし、あるところにおじいさんとおばあさんが仲睦まじく住んでおりました。ある日の事、いつもの様におじいさんは山へ芝刈りに、おばあさんは川へ洗濯にむかいました。おばあさんが革で洗濯をしていると、どんぶらこーどんぶらこーと、大きな大きなミカンが川の上流から流れてくるではありませんか。
少しだけ読みやすくなったような気がしますが、イマイチです。
何より、ストリエのいいところぶち壊しです。
では、ここで1行飛ばすように
書いてみましょう。
むかーしむかし、あるところにおじいさんとおば
あさんが仲睦まじく住んでおりました。
ある日の事、いつもの様におじいさんは山へ芝刈
りに、おばあさんは川へ洗濯にむかいました。おば
あさんが革で洗濯をしていると、どんぶらこーどん
ぶらこーと、大きな大きなミカンが川の上流から流
れてくるではありませんか。
むかーしむかし、あるところにおじいさんとおば
あさんが仲睦まじく住んでおりました。
ある日の事、いつもの様におじいさんは山へ芝刈
りに、おばあさんは川へ洗濯にむかいました。おば
あさんが革で洗濯をしていると、どんぶらこーどん
ぶらこーと、大きな大きなミカンが川の上流から流
れてくるではありませんか。
だいぶ読みやすくなったかと思います。
次に、読者さんがどんな読み方をするのかを考えてみました。
基本的にはスマホ操作だろうと思いますので、画面を…
と上方へフリック・スワイプするか…
とドラッグする、と思ってます。
なので、
1.文字は流れていく
2.文字は不定な速度で上下に動く
…の2種類が、読者の目への飛び込み方だと思いました。
ゲームアプリで、上方へ逃げていく敵を目で追いかけたり、付近をちょこまかと動く敵を追いかけるのに似た感覚ですね。
それが同色の文字なので
ゲームの敵キャラと比較して
視認性が非常に悪く、
どこを読んでいるのかが
わかりにくくなるのです。
では、どうしたら視認性が良くなるでしょうか?
そこで考えたのが、
「形状で読んでいるところを認識させる」
という方法です。
さきほどの文章を私が良くやる、
センタリング+過剰改行+1行飛ばし
にしてみます。
むかーしむかし
あるところに
おじいさんとおばあさんが
仲睦まじく住んでおりました。
ある日の事。
いつもの様におじいさんは山へ芝刈りに
おばあさんは川へ洗濯にむかいました。
おばあさんが革で洗濯をしていると、
どんぶらこー
どんぶらこー
と、大きな大きなミカンが
川の上流から流れてくるではありませんか。
むかーしむかし
あるところに
おじいさんとおばあさんが
仲睦まじく住んでおりました。
ある日の事。
いつもの様におじいさんは山へ芝刈りに
おばあさんは川へ洗濯にむかいました。
おばあさんが革で洗濯をしていると、
どんぶらこー
どんぶらこー
と、大きな大きなミカンが
川の上流から流れてくるではありませんか。
どうでしょう?
スワイプ・フリックした時に
どこで止めたらいいかが
なんとなく分かりませんか?
過剰な改行とセンタリングで、
文章の左端が波のようになります。
これで読む人は直感的に行を追いやすくなります。
もちろん、それぞれの作風や世界観があると思いますので、一概にこの書き方が一番良い、とは言いません。
また、もっといい方法があるかもしれません。
ただ、自分も含めて何人かの読者さんに
スラスラ読める、と言う評価のコメントをいただきましたので…
自分としてはこのスタイルを
続けていこうと思いました。
つづく