晩御飯を食べ終えて夜が更けていく。餅を突く兎がくっきりと見えて流れ星が時々流れる夜11時50分
今更だけど、ここに来るのも久しぶりだね
澪、忙しかったからね
うんっ、お部屋のお掃除とかいる物とかをまとめてるんだよね
今日は大丈夫なの?
もう、ほとんど終わっちゃったし、後はママがやってくれるからって。だから由美ちゃん誘ってこの秘密基地に来たんだよ
明日……だもんね。澪がここからいなくなるの
もう。そういうこと言わないでよ。パパが……てんちん?てんくん?てんいん……?
転勤、でしょ
そう!転勤だから仕方ないんだよ
そう、だね
それにギリギリまでこの村でいれるようにって夏休みが終わるギリギリまでここにいれるからね
何回も聞いたよその話
そうだっけ?
そうだよ。パパがパパがって。仕方ない、突然のことだけどパパがアタシの為にギリギリまでって
ははっ、そっか
澪、向こういっても、必ず電話するから。手紙も書こうかな。携帯あったら、メールできるんだけどね
まだ持ってないもんね。由井ちゃんは持ってるみたいだけど。それはそうと由美ちゃん
なに?
ありがとう。私も電話するね
そ、そう。わかった
ふふっ。あ~あ、もうすぐ日も暮れちゃうね。もう少し今日が続いたいいのに……
でも、今日はさ
うんっ。アタシたち二人で夜更かし!アタシのパパと由美ちゃんパパがお布団とかご飯とか持ってきてくれたもんね!
夜更かしじゃなくてお泊り。明日朝早いんだから、特に澪は寝なきゃ
分かってるって
どうだか
もう!それより早く晩御飯の準備しようよ!
晩御飯を食べ終えて夜が更けていく。餅を突く兎がくっきりと見えて流れ星が時々流れる夜11時50分
それからそれから~
み、澪。そろそろ寝た方がいいんじゃないの?
まだ大丈夫だよ~。まだまだお話し足りないし
そう。じゃあ、澪
なに?
真くんのことは、どうするの?
……
別にどうもしないよ
どうもって
どうもしないもん。というか、由美ちゃんのほうこそそんなこといってどうするの?
どういう、いみ?
アタシにばっかり言ってるけど、由美ちゃんも好きなんでしょ。真くんのこと
私は別に……
嘘
……
それとこれとは、今は関係ないし。私は澪を応援するって決めたし
由美ちゃんこそ、それでいいの?真くんのこと
私のことはいいの!今は澪のこと
なんで由美ちゃんのことはいいの!由美ちゃんだって好きなのに
私は、その。
澪は明日いなくなるから、いいのかなって思っただけだし
確かに私はひっこすけど、それで由美ちゃんが私に真くんを譲る必要性はないよね
別に譲るつもりじゃないけど
じゃあなんでアタシにどうするかなんて聞いたわけ?
…………
というか、アタシはそんなことされても嬉しくてもなんともない!
えっ
もしアタシが真くんと付き合ったりできたとしても、それが由美ちゃんに譲ってもらったものだったら嬉しくともなんともない!アタシは由美ちゃんにどうこうされて付き合いたくない!
私は別にそんなつもりはない!ただ純粋に澪のことが気になったから
じゃあ、由美ちゃんは真くんのこと好きじゃないの!?
好きだけど!
あっ
やっと言ってくれたね
うっ……
あとさ、由美ちゃんなにか勘違いしてない?
勘違い?
うんっ。アタシはさ引っ越すけど、別に真くんを諦めるつもりも、もちろん由美ちゃんに譲るつもりもないんだからね
澪は、強いね
ふふっ、だから由美ちゃん。勝負だよ。正々堂々とね
うん
ふふっ、好きだってもう一回いってみてほしいな
も、もう!早く寝よ。明日が今日になっちゃったし
え~、後もうちょっと!
み、澪
まだもう少し魔法にかかっていたい。由美ちゃんが素直になったりとか、今日が続く魔法が