きゅうり
きゅうり
夕食後にかりんは、冷蔵庫をのぞいていた。
きゅうり
わるくなってるから
ももと、食べて
今日はもう
お腹いっぱいだから
明日食べるよ
うんわかった
翌朝
ももとが起きると、食卓でかりんが惚けた顔で座っていた。
ももとも席に着いた。
どうしたの？
うん
？？
いただきます。
ねえ、おいしい？
おいしいよ
そう
変だと思わない？
ん？
そういわれれば
これ冷やし中華だよね
ちょっと変わってるね
どんなところが？
ああ
色が足りないかも
そうよね
きゅうり
どこやったのよ！
ここ
ももとは、おなかを指さした。
はぁ！？
ももと、明日食べるって
いやぁ
0時まわったからさぁ
茹でた後に
きゅうりが足りないと
気がついたときの
私の衝撃って分かる？
ごめんごめん
帰りにでも
きゅうり買って
くるからさ
それって
麺なし冷やし中華？
