ここはおとぎの国。
おとぎ話の住民が集まる世界。
今日もこの世界の学校では、ちょっとおかしな主人公たちが他愛もない会話をしています。
ここはおとぎの国。
おとぎ話の住民が集まる世界。
今日もこの世界の学校では、ちょっとおかしな主人公たちが他愛もない会話をしています。
感謝! 感謝!
感謝がたりなーい!
え……いきなりどうしたの?
みんな、童話に対する感謝を忘れてる!
これは死活問題よ!
まーた、頭おかしなこと言ってんなー
考えてもみなさい。
今いるクリエイターたちは幼いころから童話を聞いて育ってきたのよ。
そう! あらゆる創作物の基盤には私たちの存在があるということです!
うーん……?
まあ、あるかも。
にも拘らず何ですかこの体たらくは!
今の世代は、絵本を子供に読ませないらしいじゃないですか。
嘆かわしい!
実に嘆かわしく思います!
で、どうするの?
それを考えるのが今回の議題じゃないですかー。
くだらないなー……
そもそも、絵本ってのが古いのよねー。
今の世の中、他に見せるものなんて腐るほどあるんだから。
特に電子図書なんて邪魔な存在ですね!
ほーんと、ネットで文章読む奴消えればいいのに。
ここで言う!?
よりによって、ここでそれを言っちゃうの!?
でも、絵本が減ったのって機能性がないってことでしょ?
負け組の戯言にしか聞こえないわね。
言ってくれるじゃないですか根暗ど貧民。
引きこもりネット三昧の貴方は、そりゃー電子の味方ですよねー。
何か言ったかしら、ファザコンあばずれ女。
かぼちゃの馬車に括り付けて、レッツパーリィさせっぞ。
上等じゃない。
毒りんごを口にぶち込んで永遠の眠り姫にしてやんよ。
やめなよ二人とも。
眠り姫が増えたらまたキャラかぶっちゃうよー。
ZZZ……
とにかく、私たちが童話の魅力をアピールすればいいって事でしょ?
媒体が絵本だろうと電子図書だろうと関係ないよね!
そうだよ!
みんなに作品の素晴らしさを知ってもらうように、魅力的に話していかないとね!
えー、めんどくさいなー。
言いだしっぺがダレちゃうの!?
お前の頭ワンダーランドかっ!
3年おとぎ組をよろしくね~♪
出典:不思議の国のアリス、鏡の国のアリス
ある日、人の言葉を話す白ウサギを追いかけ、アリスは穴へと落ちてしまいました。
そこに広がっていたのは現実には決してない不思議の国。
アリスが見たものは夢でしょうか? それとも……
出典:グリム童話、白雪姫
ある国に白雪姫と呼ばれる大変美しい王女がいました。
彼女の容姿に嫉妬した王妃は、その命を奪おうと策を講じます。
白雪姫は森に隠れることになりますが……
出典:グリム童話、ペロー童話、赤ずきん
あるところに赤ずきんと呼ばれる少女がいました。
彼女はお使いを頼まれて、森の向こうのおばあさんの家へと向かいます。
その途中、赤ずきんは一匹の狼と出会ってしまいますが……
出典:グリム童話、ペロー童話、シンデレラ
ある国にシンデレラという娘がいました。
彼女は毎日のように、継母と二人の姉から酷い扱いを受けていました。
ある日、お城で舞踏会が開かれることになり、シンデレラはそれを楽しみにしていましたが……