さくら

でも逃げるって言っても一体どうすればいいんだろ?一旦状況を整理しよう。

さくら

ここは2階。1階への階段は2つ。でもその二つは化け物で塞がれてる。

さくら

完全に詰んでるね・・・

さくら

・・・

さくら

何かないかな・・・

さくら

あっ。そうだ!飛び降りればいいんだ!!

さくら

2階の窓から飛び降りるなら、なんとか骨折くらいですむかもしれない。足さえ無事ならなんとかなるかも!

さくら

でもきっと痛いよね・・・

さくら

ん?もっといい方法あるかも。

さくら

カーテンを使えばいいんだ!

さくら

カーテンをつなぎ合わせて、窓からたらす。そしてそれに掴まって、窓から脱出する。

さくら

私は軽いからきっと大丈夫だよね!なんか希望が出てきたよ。

さくらは、先生の机の引き出しをあさり、はさみを見つけた。そしてその見つけたはさみで、カーテンを切り、複数のカーテンを繋ぎ合わせた。

さくら

よし!これで大丈夫!行くぞ!!

窓からたらしたカーテンが、地面へと伸びていく。そのカーテンに掴まってさくらはするすると起用に降りていった。そして地面まで10秒ほどでついた。

さくら

やった!やった!無事ついたよ!!

さくらが地面に着くのを待っていたかのように、6つ足の化け物が10匹ほど現われた。

さくら

うわぁぁぁん!!もういやだぁぁぁぁ!!

さくらは化け物の隙間をぬって、駆け足ですり抜けた。

その背後を化け物達が、全速力で追いかけていく。化け物の速さは、さくらの足の速さとほとんど変わらない。追いつく事もないが、引き離す事もない。

さくら

はぁはぁはぁ

さくらは、「諦めたらそこで試合終了ですよ」という太ったおじさんの名言を思い出しながら、走り続けた。

To be continued

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