さくらは小さな体で、怪物達の隙間を通り抜け、廊下を全力で駆け抜けようとした。
うわぁぁぁん!!どいて!!
さくらは小さな体で、怪物達の隙間を通り抜け、廊下を全力で駆け抜けようとした。
しかし、這っている人に、片足を捕まれ、転倒した。
離して!離して!
さくらは、這っている人の頭を、ガンガンと繰り返し蹴りつけた。頭は腐っており、そのため感触は柔らかく、頭の潰れるネチャっと嫌な音が、響いた。
うぅう・・・
頭が潰れるのと同時に、這っていた人は動かなくなった。そして、さくらの足を掴んでいた手も同時に離れた。
今だ!
さくらは、その一瞬の隙をついて、廊下へと飛び出した。
はぁはぁ。
廊下の先に何もいないか。目をこらして見てみる。すると視線の先に、人間らしき人の姿を見つけた。
あ、あのぅ
ひいっ!
話しかけた人は、明らかに正常な人ではなかった。カマのようなものを持っており、服は血に染まっていた。
逃げなきゃ!
さくらは逃げようとしたが、行きたい方向は、カマ女のいる先の階段である。どうにかして、通り抜けなければ未来はない。
うわぁ!
カマ女の斬撃が、さくらの頭を襲う。とっさにしゃがみこみ、斬撃をかわした。斬撃があと1センチ下なら、さくらの頭はぐしゃぐしゃになっていただろう。
どうしよう。あんなの何度も避けられないよ。
To be continued