栗駒まぜる

ハア、ハア、ハア……

栗駒まぜる

朝から妙に絡まれて、おかげて遅刻寸前だよ……(泣)

栗駒まぜる

まあ、でもなんとか間に合っt……

ハーハッハッハッハ!!!

栗駒まぜる

ええ!?また!?

もう根を上げたか!?
栗駒家次期当主よ!!!!

栗駒まぜる

もう!!遅刻寸前で、邪魔をしようとするあなたは誰!?

??????

婚約者の私を忘れるとは!!知能まで地に落ちたか!!まぜる!!

栗駒まぜる

あ……あなたは!!
〝設定の創造主〟――!!

??????

掟破りこそ、鉄の鉄則――!!!!

栗駒まぜる

彼是かたる(あれこれかたる)先輩!!

栗駒まぜる

ていうか、高校生の先輩が何で私の学校の前にいるんですか……?あと、婚約した覚えはない。

彼是かたる

はっはっは、私を〝設定の創造主〟だということを忘れているな!?まぜる。可愛いヤツめ。

彼是かたる

私にとって、作者の作った設定など無意味!!!!私が、お前を婚約者と認めた瞬間から、お前は私の婚約者だ!!!!

スルー。

栗駒まぜる

先輩……多分、先輩もおじいちゃんに頼まれて〝困惑試験〟を実施してるんでしょうけど、放課後じゃ駄目ですか?先輩も遅刻しますよ。

彼是かたる

――フッ。

彼是かたる

その心配はない。何故なら……

彼是かたる

これから、私たちの授業は、〝幽霊船〟で行われるからだ!!!!

栗駒まぜる

ええええ!!!???

栗駒まぜる

ていうか、ここどこ!?私たち本当に、幽霊船に!?

彼是かたる

ハッハッハッハ!!これしきで、困惑するな。こんなの〝困惑術〟の初歩の初歩だぞ。

ほーら、
まぜるもかたるも席に着け!!

??????

もう休み時間は終わったぞ!!

栗駒まぜる

そ、その声は担任の熊谷先生!?どうしたんですか!?その姿!!

熊谷先生

失礼なヤツだな。

熊谷先生

ワシもビールの飲みすぎで、すっかりモフモフじゃ。がっはっは!!!!

熊谷先生

話を逸らさんで、さっさと席に着かんか!!

熊谷先生

終いには、〝ゲンコツ〟を食らわすぞ。

ポコッ。

栗駒まぜる

ヤダ、可愛い……♥
普段はおじさん先生なのに、この姿で殴られても全然痛くない(笑)

せんせーい!!!!

楽紗アリス

早く、出席取ってください!!!!

楽紗アリス

〝萌え〟で一般人の熊谷先生に負けるなんて……!!!!悔しい!!!!

熊谷先生

あー、そうだな。その前に……

熊谷先生

転校生を紹介しよう!!

――続く!!

三話『〝設定の創造主〟と、動き出す〝困惑試験〟!!』

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