ご注文は以上でよろしいでしょうか
はい、それで大丈夫です
わー!ちょっと待ってください!このフルーツたっぷりのパフェ追加で!
は、はい!7種の虹色フルーツパフェを追加でしゅね…ですね
ご、ごゆっくりどうじょ…どうぞ
ふー、あぶないところでした
あのさ
はい
なんで女神ちゃんがいるの?
それはですね、1時間前のことです
よし、じゃあ行ってくるよ
どこ行くんですか?
こないだの喫茶店だよ。女神ちゃんが行けって言ったんじゃないか
あー、あのメイドがいる
なんども言うけど店員さんだからね
どーぞー、行ってきてください
なんでそんな無気力なの?
お昼もあの喫茶店で済ませてくるから、女神ちゃんはなんか作って食べてて
ちょっと待ってください!
今度はなに
お兄さん、お昼は作ってないんですか
そりゃあ、まだ10時だし
なら私も行きます!
急にどうしたの
どうせ外でおいしいものを食べてくるんでしょう
お兄さんだけそんな贅沢するなんて許せません!私も食べます!
ただの喫茶店だよ
いいえ、こないだ食べたパフェはなかなかのおいしさでした
支払いは僕だったけどね
そしてまだ食べてない種類のパフェもあります
これはもう!行くしかないでしょう!
なんかキャラぶれてない?大丈夫?
連れてってくれれば治ります!さあ行きましょう!
て、ことがあったんです
当事者だから知ってるけどさ
この女神ちゃんを差し置いておいしいものを食べようなんて
もっと私を大事にしてください!
連れてきてあげたんだからいいでしょ
まあ、今回は許してあげましょう
お待たせしました
来ました!
………
ふう、おいしかったです
結局3つもパフェ食べたね
甘いものは別腹ですよ
さてと次はどれを食べましょうか
まだ食べるの!?
さっき別腹だって言ったばかりじゃないですか
ほどほどにしときなよ…
あの、すみません
うわっ、は、はいなんでしょう!
あ、いえ、突然しゅみま…すみません
あ、いえ、どうしました
そのこの間の御礼をちゃんとしたくて
この間は、助けていただき、ありがとうございました
いえ、僕はなにもしていません
そんなことはないです。あの時、声をかけてくれたおかげで私は頑張れています
今はお皿少ししか割れません。それに料理も7割くらいで運べるようになりました
それはもうちょっと頑張ってほしいところですけどね…
うぅ…すみません…
ああ、いえ別に責めてるわけじゃないですよ
その、なんでもない言葉だったかもしれませんけど、私はその言葉に助けられました
なので、あなたが困っているときはなんでも言ってください。私で力になれるかわかりませんが
はい、ではそういう時は頼らせてもらいます
ところでお名前聞いてもいいでしょうか?
あ、はい。中村多喜男です
私は久米瑠子といいます
そちらの方は…
うーん…フルーツは食べましたし、チョコも食べましたし、もう種類がないですね…
まあ、アイスでいいですかね
この子は…えーっと…
おほん。私は、「ラブソングを歌わせるならこの人大会」連覇予定の
女神ちゃん!
です
ラブ…?女神…ちゃん?
えーっとまあ親戚の子みたいな感じの子です
そう…ですか…
女神ちゃんは女神ちゃんなんですけどねえ。まあいいでしょう
それよりメイド!このストロベリーアイスをください!
は、はい!かしこまりました!
お会計××××円になります
女神ちゃんどれだけ食べたの…
ありがとうございました。またお越しください
さて、お兄さん。結構仲を深められたんじゃないですか
財布の中はだいぶ減ったけどね
女の子一人を養えるくらいの甲斐性がなくてどうするんですか!
学生は貧乏なんだよ…
ともかく、まだまだモテの道は始まったばかり。気を抜かずに今後も…
あ、ごめん女神ちゃん。電話みたい
せっかく私がありがたい言葉を送っているのになんですか
……知らない番号だな
もしもし
あっ、情けない人の声です
その声…岸さん?
はい、海音です。今大丈夫ですか?
うん。どうしたの?
実は探し物を手伝ってほしくて
また何か落としたの?
気が付いたらなくなってました
だからそれを…。まあいいや
どこに行けばいい?
そうですね、この前の交差点でいいですか
わかった。いまから行くよ
どこか行くみたいですね
うん、なんか手伝ってほしいことがあるみたいで
まあお昼ご飯は食べられたのでいいでしょう
そんなわけで私は家に帰ります
さあお兄さん!モテモテ街道を走り抜けるのです!
そんな道走りたくないから…