『だきまく♡らぷそでぃ』
『だきまく♡らぷそでぃ』
4.寝起きドッキリ!大成功~!の巻
どうも…ノエたんです
きょうは なんだか くらくらするの…
ちょっと ねぐるしかったみたい
Σ(゚Д゚;)ギクッ
ぜんかいの あらすじです
――ノエルちゃんの抱き枕カバーの中に無事にクッションを詰めることが出来た僕は、ようやくノエルちゃんと初めての夜を過ごすことができました。めでたしめでたし。
…以上です!
…それ以上でも以下でもありません!!!
…?
でも ノエたんが ねてるあいだに
とってもだいじなことが おこってたんだね
よくおぼえてないや
ほっ…
きょうは ちゃんと おきてるからね!
おひるね なんて しないもん!
きあいだ!きあいだ!きあいだー!
ノエたん ふぁいっ おーーーっ!!!
初めての夜、ノエルちゃんとの楽しい時を過ごした僕は、いつの間にか眠りに落ちていました。
――そして次の日の朝。
zzz
zzz
僕たちの穏やかな朝に、いきなり雷が落ちました。
おい! 朝だよ起きなー!
!!
…うぅ…なんだよ母さん
何って今日 ゴミの日でしょうが!
ほら!早くしないと収集車いっちゃうよ!
あーはいはい わかったよ
僕はしぶしぶ目を開け、母の言葉にいつものように生返事をします。
てかアンタ またそんなの買ったのね
?
ほらこれ ポンポン
そう言って母が叩いたものは――
むにゃむにゃ
――僕の隣で、服をはだけさせて半裸で眠る小さな天使。
太陽の小町の生まれかわりことノエルちゃんでした。
――のッ!!!
へー アンタこういう子がタイプなの
/(^o^)\…ナンテコッタイ!!
僕はとても焦りました――。
でも、なんとかこの場を乗り切らなくては明日がない…
しゅ しゅぴぃー…
しゅぴぃー
だから僕は、寝たフリをしました。
ちょっと幼すぎじゃない?
……(汗)
むむ~
でもまあ かわいいわね
!?
えへっ
あ!てか早く起きて
ゴミ出しなさいよ!わかった?
…う うん おk
おk!!!
そう言って母は、部屋を去って行きました。
……ふっ
よ よかったぁああ~(泣)
安心して目に涙を浮かばせながら僕は、隣でのんきに眠っている天使ちゃんをじっと見つめました。
ひゅこー
あの厳格な母をもってして
「可愛いから許す」と言わせしめるとは…
突然の謎の巨大生物襲来により一時は滅亡したかと思われた僕の人生は、この無邪気な寝顔によって何の事無きを得たのです。
それは本当に、太陽のような眩しさで僕の目には映りました。
…ノエちゃんって すごいね
ひゅぺりおん
ノエちゃんって、すごい。
そんなことを思った朝の日でした。
つづく