管理局の無機質な壁に囲まれ、アレク、フェリックス、そしてワトリーは静かに立っていた。状況を把握した管理長は、厳かな表情で、
人間界へ続く古びたゲートを解除した。
その重い扉が開く間、ワトリーとフェリックスは
互いに強く抱きしめ合い、別れを告げた。

アレクとフェリックスは、
人間界の研究所に向かって歩き出した。

フェリックス

ミミちゃんはどのように研究所まで?

アレク

新月の夜に迎えにくる車がある。そこで猫を見つけたら、その車に乗せて研究所まで運ばれる

徒歩の旅は続き、間もなくして研究所の
シルエットが現れた

アレク

私はここまでだ。フェリックス、本当に人間に勝てると思っているのか?

フェリックス

いえ、勝てるかどうかは分かりませんが、人間も動物です。弱点は必ずあります

アレク

そうか...では私は戻る

研究所の職員が働く区域へと導いた。
そして、「にゃーお」と一声鳴くと、
人間の研究者が気づいた。

アレク?しばらくぶりだね。

研究者は驚きながらも嬉しそうに話しかけた。
彼の視線がフェリックスに移ると、

また連れてきてくれたんだね、
アレクよくやったね

アレクをなでる人間。アレクは直ぐに研究所を出た。人間は残されたフェリックスを捕まえる

なんだ、雄猫か、まあ、賢そうな顔してるからいいかな

研究所の中に連れていった
つづく

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