錬章迄にキャラクター紹介を二回公開しているので、未読の方、もしくは再読したい方は以下のリンクか、伏章28の次話・錬章59の次話を確認してください。

 今回のキャラクター紹介は、主に航章以降の内容がメインです。

~第一回キャラクター紹介~

~第二回キャラクター紹介~

 

~キャラクター紹介~

ハル

ハル=ビエント(17)

 初めて迷宮に降り立った頃は、頼りない場面も多かったが、ここぞという場面で逆境を覆してきた本編の主人公。
 道端で子供を助けようとして多額の借金をしたり、呪いのアイテムを次々と装備してしまったりと、生来の馬鹿丸出しの言動からトラブルメーカーだったりもする。酒場での何の役にも立たない下品な特技を持っていたり、良く分からない専門用語飛び交うカジノのゲーム・超が付くほどの訛った言葉を瞬時にして理解する能力も持ち合わせている。特にチキンカクテルレースでは無類の強さを誇っているが、金が絡むと著しく戦力がダウンする。
 旅を一緒にしてきたメナとは別行動をとっているが、二人の目的は共に両親を探す為であり、お互い信頼し合っている。

メナ

メナ=マリオン(17)

 エンゲージ・コアが馴染まないという理由で、ハル達と訓練場を出るタイミングがずれ、別パーティとなった。剣の腕は半人前だが、探している母が使っていた刀をエノクに習い使っている。
 ツバキ達とパーティを組み、レインという新人を育てているベテラン冒険者に、様々な事を教わった。ハル達よりも探索スピードは遅いが、着実に成果を上げ成長している。
 どんなに苦しい時でも、ハルから貰った勇気を胸に秘め、自分が周りの力になれるよう、自分が周りを守れるよう日々努力をしている。

ジュピター

ジュピター=スカーレット(18)

 小柄ながら剣術の腕はピカイチで、初陣にて単独で強敵を撃破している。有名剣士ジンの孫であり、その手解きを幼い頃から受けてきた。
 ハルの借金を返す為のカジノ戦後、自分の不甲斐なさを吐露し、パーティを離れる。再会を約束し、ディープス市民区に住む祖父に一から剣術を教わりに戻った。
 結果、仮病で面倒がられて祖父ジンが奮っていた『絶糸』と呼ばれる剣術は習えなかった。「そんなもん読んだら弱くなる」とジンが言った酷く汚い字で書かれた剣術書を適当に読解しながら、修行に励んだ。
 ダナンがリアとレイマールに帰る為、パーティを脱退した時に穴を埋める形で合流した。

ユフィ

ベルゼビュート・ユフィール
(18)

 持ちまえの状況判断能力で、ハル・ジュピター・ダナン・アデル・ロココのパーティリーダーになる。その責任に過敏になる場面も見かけるが、騒がしいメンバーをよくまとめ、現在七階層に到るまで死者を出さず探索を進めている。
 トラブルメーカー筆頭のハルの行動に悩まされつつも、迷宮意外の場面でも苦労させられている。リュウのことを意識しているのか、他人にその件について言及されると、攻撃的になるか回路がショートして気絶する。
 妹であるネピアの病を治す、『人間の未知なる力』を追い求めており、片時も妹の事を忘れていない。

アデル

アデリシア=ブライトマン(16)

 戦闘能力は刻弾の使用のみだが、優れた医療技術での後方支援を担当。聖ユデア教会の導師になる為、迷宮探索にやってきた。
 普段は誠実でおっとりしているが、厳しい状況でも負けない芯の強さがある。医療面以外の精神的部分においても、力強い支えとなる場面が多く見受けられる。
 五階層攻略後、六階層への直通ルートの通行証でもある『治癒の指輪』を拝受する。これは同時に導師と認められた証でもあり、迷宮で更に探索を続けることにより一人前の導師となれると知る。
 ランディの腹に開けられた穴を治した経歴をモロゾフが知り、神格化されるほどに崇拝されている。更に付け加えると、大食い。

ダナン

ダナン=クローバー(19)

 ハルと同じパーティの前衛で、頼もしい限りの力持ち。ハル・ジュピター・シャインからは旦那と呼ばれている。
 カジノで顔に似合わず機転が利くゲーム展開を見せたりする場面も。
 昔は病弱で苛められていた過去を持つ。コルと名乗った冒険者に助けられ、その日を境に身体を鍛え始め、今の体格を手に入れた。リザと戦った時には、パーティの圧倒的危機を救った。
 リアの過去を知り、復讐の計画を知ってしまい、リアを助けるように共に戦った。破滅するほどの金を賭けてカジノで戦う。デメルとヴィタメールの協力もあり、機転を活かして勝利をものにする。自分の為に犠牲になろうとする姿や、異なる境遇を知り、せっかちなリアに超強引に求婚(←?)される。現在リアの故郷であるレイマールに帰郷中。

ロココ

ロココ=ベークリュー(15)

 魔気の感知やコントロールに長けた才能を持つ。ロココ程の才能のある者は魔操者と呼ばれ、魔気の副作用も少なく刻弾を撃てる。
 訓練場での成績は非常に優秀だったが、初陣の頃は迷宮での危機的状況に足が竦み、身体は震え何も出来ずにいた。ハルの行動に勇気を貰い、本来の力を発揮できるようになった。
 自身のせいで呪いを受けた友人の為、探索をしている。非常に困難な魔物の素材が必要との事。「自分だけでも……」と語った時、ハルに鼻を捻られ、「一人じゃない」とたしなめられた。
 パーティメンバーが登場する、珍妙な夢を見て、爆笑の渦を作った事もある。

ランディ

ランディ=ウッズ(17)

 酒場のウェイターをしていた超がつくほどの美青年。冒険者の何気ない噂話から、王政高官であった母が、『ペンデュラムエリー』と呼ばれる組織に殺害された可能性を知る。謎だらけの組織だが、確かなのは冒険者であるという事実のみ。自身も冒険者になり、真実を探っている。
 女性に間違われる事を嫌った反面か、性格は容姿に反して粗野。それでいても何気ない仕草に美しさが滲る。
 パーティ参入時、目的を前にすると熱くなる性格をコフィンに見抜かれ、実力行使でたしなめられる。以後、尊敬の念を込めて師匠と呼び慕っている。
 魔気のコントロールにも長けており、剣での接近戦の最中、魔気を練る集中をこなし戦える。自らの剣に『魔気を佩かせる』という、独自の技を奥の手に持っている。星座に詳しい。

リュウ

リュウ=ベインスターツオルタネイト(22)

 何でもこなし、統率力が高い為、シャセツ・タラト・フィンクス・シェルナ・シャインのパーティのリーダーになる。
 常人では掌握不可能なシャセツとタラトをメンバーに置き、苦労しているが愚痴はほぼ漏らしていない。
 シャセツとタラトの戦闘能力がずば抜けており、あまり活躍を聞かないが、パーティ機能しているのは間違いなくリュウの父親譲りの統率があってのもの。
 超が付くほどののんびり屋で、小さなポテトを三分割してお行儀良く食べたり、トウモロコシを一粒づつ千切って食べたり、雲を見て過ごしたりしている。

シャセツ

シャセツ=シュバード(21)

 類稀なる戦闘能力を持ちながらも、自身の事は何も語らない。パーティメンバーとも必要最低限でしか関係を持とうとしない。
 そんなシャセツだが、シェルナとグスタフの一件ではリュウ達と共に行動した。その場面でも珍しく、シェルナに問いかけたりする一面も見せている。
 ヴァルガ場長やグスタフ等、自身より強い者に挑む姿も見受けられるが、他の者のそれとは違う雰囲気を感じさせる事がある。

タラト

タラト(推定18)

 食う、寝る、戦うしか興味がない野生児。その戦闘力はシャセツと並び、且つ学習能力も高い。シャセツと違い、ハルやリュウ達と行動を共にすることが多く、少しづつだが言葉も覚えている様子。
 戦闘そのものを生き甲斐と感じ、武器を使わずに戦う。リアの祝儀で買ってもらった手甲も、邪魔と言って使っていない。
 刻弾を出せないトリオの一員(他の二人は、ダナンとハル)。人に(特にハル)食事を勧める姿もよく見かける。

フィンクス

リオ・フィンクス(25)

 リュウパーティで唯一、指示を聞いてくれる(w)前衛剣士。剣の腕は流麗で分析能力も高く、ジュピターにも「何か分からないけど、何かある!」と言わしめた実力者。
 シャインとは特に馬が合い、イタズラを敢行することもあるらしい。シェルナ・ロココ・シャインの四人が、訓練場を出るのが延期になったのは、フィンクスのイタズラのせいらしい。
 ハルの両親を探す目的に対して、「幸せな目的だな」とコメントして、ハルを驚かせた。自身の目的を問われ、「問い正すこと……」「たったそれだけなんだ」と答えた。

シャイン

シャイン=ウェザード(17)

 リュウパーティの後衛、投げナイフ使い。
 金が大好きで一口に言うとやはり守銭奴。プライドを賭けて戦ったチキンカクテルレースでも、一人達観していた。
 ランディ参入時、ペンデュラムエリーの褒賞金を目当てで近付いた事も。ハルとランディが古物商で買い物する時、『バカと男前の化学反応』と称した価値観の違いに耐えられなくなり、店を飛び出した。
 イタズラも大好きで、即興で反射的にイタズラが飛び出す達人。逆に計画すると、恨み等邪念が入り失敗するらしい。

シェルナ

シェルナ=ガブリエル(18)

 リュウパーティの後衛、棒術使い兼後方支援。
 実はレイマール王国第一王女であり、本名レナ・ユーシス=レイマール。国宝のロッヅステッキを城から持ち出し、五つ上の幼馴染であるデュランを探しにディープスに来た。
 ディープスで世話役だったグスタフに見付かり、レイマールに戻るところ、リュウ達に引き留められた。リュウ達がグスタフと対立し、シェルナ自身もグスタフと対立した。束になっても勝てないグスタフを制したのは、シェルナの機転だった。
 棒術の腕も一人前であり、グスタフ直伝の十六転圏導という伝統棒術を使う。元気でよく笑い、自然に周囲を明るくする。

 前回から随分と話が進んだ為、二週に分けて紹介させて頂きます。

航章以降のキャラクター紹介(メイン)

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