二日目
罪難多発―さいなんたはつ―

『桔平くーん、おはよう。桔平くーん、おはよう。桔平く』

俺は枕元で鳴る鳥居笹の音声入り目覚まし時計をガチャンとはたくようにして止めると、ベッドからのそのそと起き上がり、大きく身体を伸ばす。

平桔平

う~ん……

時刻は朝の六時半。
こう見えても寝起きは良いほうだ。

カーテンを開けると、太陽光が盛大に部屋の中に降り注ぐ。
うん、爽やかな陽気。

強い光に白く眩んだ視界が徐々に回復してくると、眼下には朝の活気に満ちた街並み。
俺は多少の優越感を得ながら眺望を満喫すると、枕元に置かれた時計を手に取った。

平桔平

──勝手に声入りで目覚ましなんぞセットしてんじゃねえぇぇぇ!!

渾身の力で投げつけられた機械製品は、壁に直撃してバラバラに砕け散った。

さあ、今日も一日が始まるぞ……。

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18|二日目 罪難多発―さいなんたはつ―

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