継子の問題行動が酷すぎて心身ともに限界だった。
引っ越す前の家では、障子は全て継子に破られて骨組みだけになっていた。
床もボールペンのような物で穴を開ける。
壁紙を破る。
とにかく気になると、剥がしたり、穴を開けてその穴を大きくしてみたりしないと我慢できないようだった。
家の中はボロボロだった。
食べ物への執着も特にすごい。
いくらでも食べるし、おやつをあげるのに、人のものを盗んで食べてしまう。
(のちに継子から、盗む事が楽しいと言われた。)
好きなおかずは皿まで舐める。(もちろん注意する)
焼き海苔も塩昆布も空っぽ。
食べたらダメだと伝えたサプリメントも空になっていた。
もう、限界、もう無理だと何度も夫に言ったけど真剣に取り合ってくれない。
継子を叱っておしまい。
叱ってどうにかなる問題ではない。
もう私は壊れそうだった。
もう離婚するしかないのか。
そうなると、末っ子のセメントベビーまで上の子の時(親の離婚という経験)と同じように辛い思いをさせてしまうかもしれない。
それに、小さい子を抱えて再出発するためには仕事も変えないといけないだろう。
夫の事は大好きなのに、離婚か…。
毎日そんな事を考えた。
義母に預けようかとも考えた。
夫に提案すると、どうしてもと言うなら、その選択も仕方ない事かもしれないと、その時は言ってくれた。(本当にそうしたのかは疑問だけど。)
でも思った。
義母が育てるの、どう考えても無理じゃない??
既に病気をしていて体を壊してる人に問題行動だらけの子供の育児なんて出来ない。
ベビーシッターのような人を頼んだとして、そのお金誰が払うの?一体いくらになる?
継子の問題行動の度に夫は義母に呼び出されるだろう。そして毎日義母からの電話の嵐になるだろう。
結局育てられなくなった時、問題行動はパワーアップしてうちに戻ってくるに違いない。
何にしても良い事にはならない。
そして思う。
やっぱり実母に育ててもらうのが一番いいのではないだろうか…。
継子は全く物怖じしないので、どこでも誰とでもやっていけるんじゃないか。
それが実のお母さんなら尚更やっていけるのでは。
愛情も体力もある人は実母しかいないのでは。
心の中で継子を育てるのは実母が適任だと思い込んだ私。今思えば、そう思い込みたかったのだと思う。