私は、ある専業主婦

私には勿体ないほどの男性と結婚して、天にも昇る位幸せです

イケメンで体格も申し分ない、とても優しいく誠実な方で

祖父の頃から貿易商を営み、経済的にも裕福な家庭の男性でもあります

私は、独身の頃、ある会社の受付嬢をしていて、取引に訪れた主人と出逢いました

主人が私を一目惚れして告白しされ、付き合い結婚しました

結婚して5年も経ちますが、今でも相も変わらず、私を大事にしてくれて、新婚生活の様な暮らしています

子供はいません・・・自然に任せると言うことで特に問題はありません

かと言って、私たちは、別に”レス”ではありませんよ

主人は貿易商と言う職業柄の為、海外への出張は多く

1ヶ月に1度帰って来ます・・・その時は、私に迫り、喜んで受け入れ、情熱的に事に及んでいます

その様な甘い生活を3日~1週間続いた後、また海外への出張します

その間、私は家を護り、また主人の帰りを待っています

・・・とは言ったものの

私は、主人と結婚する前から、ある男性と交際を続けています

所謂、”不倫”をしています

その不倫相手とは、大学時代からの付き合っています

その不倫相手にも、妻子がいます

最初は、私と結婚するはずが、その妻となる女性が、1回の関係で”妊娠”してしまい

子供が産まれ、DNA鑑定をした結果、その不倫相手の子供であると判明し

責任を取る形で結婚することになってしまいました

その不倫相手は、妻には”愛情が無い”と言って、”懸命に尽くしてくれるので置いてやってる”と言ってました

私に対しては”愛してる”と言ってくれてます

嬉しい言葉だけど、”愛してる”のは、今の主人

この不倫相手とは、ただ、境遇に”同情”と、何故か”ほっとけない”と言う、母性本能が働いている位です

バレないよう、主人を裏切って”性行為”をすることに、”背徳感の快楽”に溺れてるのは否定はしません

普通に考えても、この不倫が続くと、どんな結末になるのか、火を見るより確かだし

どう考えても、今ある生活を破綻したい”馬鹿”はいないでしょう

別れる時に、その不倫の男性から、バラされる可能性も大きく

どうしても、別れる事が出来ないでいます

この不倫相手を憐れんでしまって、つい”金銭”も渡しています・・・

なんて情けないのだろ・・・私は・・・

今の私の立場は、まさに”転落の人生”に落ちるかもしれない、薄い氷の上を歩いてるものです


・・・・・


幾年が経ち、主人から

「もう、僕がいなくても、会社が廻るようになったから・・・セミリタイアしようと思うんだ・・・だから、一緒に海外に移住し、そこで一生、離れずに暮らさないか?」

と、言われた時は、とても嬉しく

「あなたの傍にいられるなら、何処でもいいわ」
と、主人に抱き寄せた、主人は何時もの優しい笑顔で、私の髪を撫でながら

「君がこんなに喜んでくれるとは思わなかったよ・・・ありがとう、愛してるよ」

「わたしも、貴方を愛してるわ」

そのまま口づけをし、激しく愛しあっていました


後は、これを口実に、あの不倫相手と別れる事が出来る

やっと、ケジメを付けれる思いましたが、そうは問屋が卸してくれませんでした・・・


私は、あるレストランで、不倫相手と会い”別れ”を告げました

「お前とは別れたくない!!!!」

不倫相手は、ごねましたが・・・それでも

「別れて下さい」

キッパリと、私が寄りを戻さない事を告げました

不倫相手も、私の固い意思に

「分かった・・・別れよう」

と、言ってくれ、ひと安心しましたが

「・・・だが、条件がある」
と、付け加えた時には、動揺をしてしまった・・・

その不倫相手の条件が

”1度で良い・・・避妊せずに、セックスをさせろ!!!”

でした

私が、それを拒否すると

”俺との関係・・・お前の主人にバラしてもいいのだな?”

と、脅迫されたが

”貴方も無事では済まないわよ”

と、返しました

”お前のセレブ生活を失うよりマシだ”

と、開き直られた時は、もう後悔の念しかなかった

なんで、こんな男と”不倫”をしていた事に・・・


私は、”後日に答えを出す”と言って、不倫相手と別れたが

”旦那に相談すると、どうなるか解るね?”

と、念押しをされた・・・


私は、考えた挙げ句、”一晩の関係で別れられるなら”と、その不倫相手と、避妊なしのセックスをする事となった

この考えと実行が、余りに甘かった事を、思い知る事となった

主人に、正直に告白すれば良かったと・・・


・・・・・


私は、その不倫相手と別れ、3ヶ月が過ぎた頃

吐き気を催し、体調が悪くなったため、病院に行ったら

妊娠をしていた・・・

まさか、不倫相手の子供を妊娠するとは・・・いや、不倫相手との関係した次の日に、主人と関係したから

多分、”主人の子供だろう”と思い直し

子供が出来たことを、主人に話すと

「本当か!!!やっと僕の子が・・・ありがとう」
と、感涙し、私を抱き締めてくれた

私も嬉しい・・・そして”不倫”をしたことに改めて後悔した

これから、一段と精一杯、主人に尽くそうと想い直した

一抹の不安を持ちながらも・・・


・・・・・


これから、2週間後・・・

主人とリビングで、映画を鑑賞しながら、”いちゃいちゃ”してると

玄関から、チャイムが鳴り、私が応対しようとしましたが

「君は”大事な子供”を背負ってるから」

主人が、玄関の方に行って、私の代わりに応対してくれました

私は、主人の、その然り気無い優しさに、感動し、ぐっと涙を堪えてしまった

「やっと、届いたよ~~僕の見たかった映画のDV~~」

と、喜びながら、再生機器にDVを入れ

私も、ウキウキしながら上映するのを待っていた

いきなり”嬌声”が聞こえたので、一瞬唖然としました

気を取り戻し、映像を観ると・・・そこには、私と不倫相手の”行為”が流されていた

私は、ふと主人の方を振り向くと

「楽しい映画だろう・・・」

と、微笑んでいたが、目は氷の様に冷たい視線を向けていた

私は、頭が真っ白になり、身体が硬直していると

「君が不倫をしていたのは、結婚前から知っていた・・・付き合ってる時も結婚してからも、夜の関係も含め、僕に良く尽くすから・・・僕がよく出張に行くために、欲求不満になり、解消してるのだと黙認していた・・・僕が君を満足させれなかったからね」

「君を満足させる位、僕の時間に余裕を持たせようと、会社の仕組みを変え・・・やっと完成し、君との時間を共有しようと、海外移住を決めたんだ」

「それを、君に話した時は、内心不安だったよ・・・もしかしたら、君の心が向こうの方にいったかもとね・・・でも、それは杞憂だったよ・・・君は、私の提案に喜んでくれたし、不倫相手との別れを実行したからね・・・」

「惜しいことに、不倫相手の脅しに屈してしまったね・・・あの時、僕に告白し、相談していれば、不倫相手には罰しても、君にはお咎めなく、一緒に暮らせたのにね」

やっぱり、主人に正直に告白し、相談をすれば良かった

よく考えたら、富裕層の人ほど、相手の近辺調査をするもの・・・

それでも主人は、”私を愛してくれた”のに、何故裏切り続けてしまったのか、贖罪感で一杯でした

「しかし、あの男も馬鹿だな・・・君に脅迫せずに、キッパリと別れば、既定の慰謝料で済んだのにな・・・」

主人は、そう言いながら、DVを早送りし、ある映像を見せられた時は、とてもじゃないけど、観ていられなかった

もう、此の世のものでは有りませんでした

それは、私の不倫相手が、ベッドで拘束され、生きたまま”内臓を摘出”される映像でした

まるで、地獄の形相が、此の世で行っているようでした

不倫相手が、口から血を吐き、痛がり踠いているにも関わらす、何事も無いように、次々と”内臓”が、取り出され解体していく様と

不倫相手のおぞましい断末魔に、私はその場で、今まで口に入れていた食べ物を吐いていました

もう、観たくもなく聴きたくもなく、気が失いそうになると

主人が、背中を擦ってきた・・・

私はもう、主人の顔を観ることが出来なかった

それでも、主人は、何時もの優しい声で

「貿易商をやってると、”外国の闇の者”との交遊もあってね・・・君も一歩間違っていれば、”あんな風に”なってたよ・・・具体的に、海外移住の件で拒否や躊躇したり、別れを切り出さず、海外移住まで関係を持っていたらね」

そして、怒りの声で

「・・・でも、君は、”あの男の子供”を宿してしまった・・・その報いは償って貰うよ」

と、言ってきた

えっ・・・私のお腹の子は、主人の子供のはず、思わず、主人の顔を見ると

主人は、フッと寂しそうに微笑み

「僕は、実は不妊なんだ・・・君が妊娠した時に調べたんだよ」

と、告白された・・・

なんともいえない脱落感を感じた

何も考える事も出来なかった

脳裏の中には、”このお腹の子は、主人のこではなかった”とショックを受け・・・

”私はもう死んでしまうのね”と、諦めの心情が働いていた・・・

この後、主人が、アジア系らしき”黒尽くめ”の方々を呼び

私は、”黒尽くめ”の方々に連れていかれた

”私は苦しめられた挙げ句、殺されるんだね”

不倫相手が殺されるシーンと、お腹の子が、主人の子でないと確信したショックで

もう、抵抗する余力も無く、ただ促されるがままだった

あるセレブの奥様の場合

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