──前回のあらすじ。
莉瀬から『お兄ちゃんが好き』と告白をされた俺は、
返事をせずに黙って立ち去る事しかできなかった。
だって俺には紗登奈という彼女がいるし、
しかも……莉瀬は実の妹だ。
洋平は今でも莉瀬のことが好きなんだから、
莉瀬が洋平と付き合えば丸く収まるのに。
……でも、なぜだろう。
莉瀬と洋平が付き合っているのを想像すると、
胸がモヤモヤするんだ……。
──前回のあらすじ。
莉瀬から『お兄ちゃんが好き』と告白をされた俺は、
返事をせずに黙って立ち去る事しかできなかった。
だって俺には紗登奈という彼女がいるし、
しかも……莉瀬は実の妹だ。
洋平は今でも莉瀬のことが好きなんだから、
莉瀬が洋平と付き合えば丸く収まるのに。
……でも、なぜだろう。
莉瀬と洋平が付き合っているのを想像すると、
胸がモヤモヤするんだ……。
最終話
『妹』
(お兄ちゃんが帰って来る前に、
夕飯作っておかないと)
(それにしても私、バカみたい……。
なんでお兄ちゃんに
あんなこと言っちゃったの?)
(これからどういう顔して会えばいいか
わかんなくなったじゃない……)
おねぇ……。
風邪はもう大丈夫ですか……?
あ……。
うん、大丈夫
それは良かったです……
それから、あの……
何よ?
おにぃとおねぇは、
ケンカしてるんですか……?
え、どうして?
昨日の夜、
おねぇの部屋から
大きな声が聞こえました……
あれはっ……。
い、いつものケンカよ。
千雪は気にしなくていいから
そうですか……
(お兄ちゃんと険悪になったら、
千雪が不安になっちゃう……)
(お兄ちゃんが帰って来たら、
普通に話しかけよう……)
──夕食後。
(莉瀬のやつ、
何事も無かったように話しかけてきたな。
昨日は体調を崩したせいで、
ちょっと混乱していただけなのか?)
(身体が弱ってる時に、
俺が他人を家に入れたから……)
コンコンッ
バカ兄……。
入っていい?
お、おう。
入れよ
…………
莉瀬がそわそわした様子で、部屋に入って来た。
お前って、いつの間にか
律儀にノックするようになったよな
わ、悪い?
うちでは昔からそういうルールじゃない
でもさ、子供の頃は
勝手に入って来ただろ?
それは……
なんで赤くなってんだよ
だ、だから……。
中学生の時にノックしないで入ったら、
ほら、アンタが……
あっ
(思い出した。
俺がナニをしてるところを、
莉瀬に見られたんだった……)
嫌なこと思い出させるなよ……
そっちが聞いてきたんでしょ?
(話題を変えるか……)
えーと……。
あの頃に比べたら、
お前も大人になったよな
……どういう意味よ?
背が高くなったし、髪も伸びたし……。
なんていうか、キレイになったよな
…………
(うわっ、何を言ってんだ俺は!
選ぶ話題を間違えまくりだろ!)
やめてよ、そういうこと言うの……
わ、悪い。
変な意味じゃないんだ
どうせなら、
変な意味で言ってくれた方が
良かったのに……
……えっ?
お兄ちゃんのこと、
諦めようと思ったのに……
昨日言ったこと忘れて、
って言おうと思ったのに……
キレイなんて言われたら、
諦められなくなる……
お前……
(泣き出しそうな顔が、
妙に色っぽいな……)
お兄ちゃんだって、
私に好きって言われても困るでしょ?
い、いや……
柚木さんって、
お兄ちゃんにはもったいないくらいに
完璧な女の子だよね
私が妹じゃなかったとしても、
柚木さんには敵わないと思う
(そんなことはない……)
(莉瀬の、
気が強いくせに打たれ弱いところだって、
すごく可愛い)
(だけど……。
それを言っても
莉瀬を困らせるだけだ……)
私、魚住さんと付き合うね
はっ???
何でだよ!?
あ、そっか。
魚住さんは私の事、
もう好きじゃないかもね
そんなことはない!
えっ?
あっ……。
いや、その
まっ、なんでもいいけど。
明日になったら
魚住さんに電話してみるね
『今更、何だよお前』って
言われちゃうかもしれないけど
(言う訳が無い。
洋平は莉瀬の事を、
今でも思い続けてるんだから)
(莉瀬が告白したら、
二人は結ばれるに決まってる……!)
(その内に莉瀬は、
俺を好きだった頃の気持ちを忘れて……)
(歳を取ったら、
お互い笑い話に
なっちゃうんだろうな……)
ごめんね……。
もう、お兄ちゃんを困らせたりしないから
莉瀬が部屋を出て行こうとした時、
腕をつかんで強引に引き寄せた。
いたっ……!
莉瀬の背中に手を回して、強く抱きしめる。
お兄……ちゃん……?
お前のことなんて、
洋平はとっくの間に忘れてるよ!!
何よ……。
お兄ちゃんには関係ないでしょ?
関係ある!
お前を守ってやれるのは、
俺だけなんだよ!
小さい頃から、
ずっとそうだっただろ!
な……何言ってんのよ。
近所の男の子と一緒に、
私をいじめたくせに
そ、そんなことあったか?
私たちのグループと、
お兄ちゃんのグループが、
公園の空き地を奪い合った時に……
お兄ちゃんに水鉄砲で攻撃された……
い、いや……。
それはもう忘れろよ
忘れたくても、忘れらんないのよ
お兄ちゃんに言われた
むかつく言葉だって、
お菓子を取られたことだって、
それから
オモチャを壊されたことだって、
好きなおかずを
横取りされたことだって、
みんな忘れられないの!
私の大切な思い出なの!
(そ、それは、
根に持っているだけでは?)
ねえ、もう離してよ……。
こういうの、生殺しって言うんだよ?
(莉瀬を離したくない……)
(だけど……。
紗登奈を振ることなんて、
俺にできるのか?)
(あんなに優しくて可愛い子を振るなんて
できるわけがない!)
(だから、俺は……莉瀬を諦める)
(俺が莉瀬を諦めれば、
紗登奈も、洋平も……
みんなが幸せになれるんだ)
その思いとは反対に、
気づくと莉瀬を強く抱きしめていた。
く、苦しい……
駄目だ……。
俺は頭が悪いから、
先のことなんか考えられない……
兄妹で恋人同士になるのが、
どんなに大変かっていうことが
わからないんだ……
お兄ちゃん……?
このまま紗登奈とずっと付き合って、
将来結婚したとすれば
きっと幸せな家庭を築けるんだろうな
でもさ、それって客観的な幸せだろ?
他人から見た幸せに
何の価値があるっていうんだよ
…………
頭の悪い俺には、
欲望に忠実になることしか
取り得がないんだよ
莉瀬の顎に指を添えて、唇を重ねた。
チュッ……
んっ……
莉瀬が瞳を閉じて、
こちらを振り払おうとしていた手から力を抜いた。
どうしてかわかんないけど、
お前が好きなんだ……
ちょっと……。
もっと他に言い方があるでしょ?
例えば?
び、美人だから好き、とか……。
性格が可愛いから好き、とか……
プッ!
お前って自分のこと
そんなふうに思ってたのか?
お、思ってないっ!
例をあげただけ!!
今お前が言った例ってのはさ、
一般的に言う理想の条件だろ?
まあ、そうだけど……
理想の条件に合う子と、
好きになる子ってのは、
全然違うんだよ
何よそれ。
私が理想の条件とは程遠いって
言いたいの?
ばーか。
理屈なんか抜きにして、
莉瀬が好きだって言ってるんだよ
ちょ、ちょっと……。
恥ずかしいじゃない……
お前だってそうだろ?
……うん
莉瀬としばらく抱き合ったまま、何度もキスをした。
チュ……チュッ……
んっ……。
んちゅ……ちゅっ……
時計の針が12時を指しているのに気づき、唇を離す。
もうこんな時間だ。
そろそろ寝ようぜ
えっ……。
もう少し、このままでいたい……
心配するなよ。
明日になったら、
元通りってことはないから
うん……
じゃあ……部屋に戻るね。
おやすみ、お兄ちゃん
パタン…
莉瀬はいつもより静かにドアを閉めた。
(さて……。
俺がすることは……)
鞄からスマホを取り出した。
──翌日、紗登奈は学校を休んだ。
昼だぜ!
柚木は休みだし、
ひさびさに野郎同士で飯食うか?
ああ……
鞄から弁当箱を取り出す。
そういえば柚木のやつ、
なんか悩んでたみたいだな……。
お前たち上手くいってないのか?
昨日、別れた
……はい?
夜中に電話して、別れ話をした
な、なんでそんなことになったんだ?
昨日まではあんなに仲良かったのに!
俺は、紗登奈のことを無理に好きだと
思いこんでいたのかもしれない……
本当に好きな女の子が、
紗登奈と真逆のタイプだったせいで、
紗登奈を好きになれば、
その子への気持ちを忘れられる……
と、思ってたのかもな
なんかよくわかんねえけど、
ポエマーみたいだな
マジメに話してるんだから、茶化すなよ
はいはい。
んで、その好きな子って誰だよ。
うちの高校の子か?
うちの高校ではないけど、
お前がよく知ってるやつ……
誰だあ?
……あ、中学の時に
同じクラスだった女子だろ?
いや、違う……
じゃあ誰なんだよ。
はっきり言えよ
莉瀬だよ
…………
……何だよそれ。
全然おもしろくねーから
冗談じゃない。
本気だ
洋平は立ち上がって、こちらの頬を殴った。
ふざけんな!
オレがどれだけ莉瀬ちゃんを好きか
知ってんだろ?!
殴り返すこともせずに、頬を押さえた。
知ってるさ……
だったら、
どうしてそんな無神経な
冗談が言えるんだよ!!
教室中が静まり返り、
クラスメイト全員が息をのんでこちらを見ている。
だから、俺は莉瀬が好きで、
莉瀬も俺を好きだと言ってくれた
付き合うんだよ、俺たち
は……?
兄妹でおかしいだろ、そんなの……
…………
質の悪い冗談はやめろよ……
何度でも言う。
冗談なんかじゃない。
俺は莉瀬が好きなんだ
そんなの全っ然っ!
笑えねーんだよ!!
更に苛立った様子で、
洋平は再びこちらの頬を殴った。
クラスメイト達が我に返ったように声をあげ、
洋平を止めに入る。
うるせえっ!
ほっといてくれよ!!
ほっといて……くれよ……
洋平はクラスメイト達を振りほどき、
顔をくしゃくしゃにして教室を飛び出して行った。
(一番、裏切っちゃいけない奴を……。
俺は裏切ったんだな……)
(最低だ……)
帰宅してからリビングに行くと、
そこに居たのは千雪だけだった。
莉瀬はまだ帰ってないのか?
今日はバイトです……
ああ、そうだったか
とろこで、これ……。
紗登奈お姉さんに
返しておいてください……
千雪から、可愛い柄の小さな紙袋を渡された。
何だよこれ?
この間、紗登奈お姉さんが来たときに
タオルハンカチを忘れていきました……。
キレイに洗ってあります……
そうか……
(千雪は、
紗登奈にすごく懐いてたよな……)
紗登奈お姉さんは、
次はいつ……うちに来ますか…?
ま、まあ、その内な
はい……
(その内、
千雪にもきちんと話さないとな……)
──紗登奈の家の前。
(紗登奈は俺と話したくないだろうし、
紗登奈の家族にハンカチを渡そう)
ピンポーン…
はい……
(この声はお母さんか)
すみません。
紗登奈さんの忘れ物を
届けに来たんですが……
どちら様でしょうか?
涼介です
ああ、涼介くんね。
ちょっと待ってね
インターホンが切れると、
少し経ってから玄関のドア開いた。
…………
(てっきり会うのを
嫌がるかと思ったのに……)
今日は何の用?
千雪から渡された小さな紙袋を差し出す。
ハンカチ、忘れて行っただろ?
紗登奈は紙袋の中を覗き込んで、少し笑った。
ふふっ……。
こんなの捨てても良かったのに
いや、千雪が返してくれって
言うからさ……
そっか……
じゃあ、俺はこれで……
ちょっと待って
……え?
友達から聞いたよ。
今日、学校で大変だったんだって?
ああ……。
洋平に思いっ切り殴られた
魚住くん……。
莉瀬ちゃんのこと、
好きだったんだってね……
ああ、中学の時からずっとな。
それを知っていて、
俺は莉瀬のことを選んだんだ
紗登奈にもひどいことしたし、
俺って最低だよな……
そうだね、かなり最低かも
…………
でもね、涼介くんが
魚住くんに殴られたって聞いて
スッキリしちゃった
だから……。
私は涼介くんのこと、
もう怒ってないから
怒ってないって、お前……
ん?
お前には、俺を責める権利があるのに……。
そんなこと言わせるなんて、
本当にすまん
だからあ。
謝る必要なんか無いってば
紗登奈……
ん、まあ……。
でも、これからは前みたいに
話せないだろうけど
はは……。
そりゃそうだよな……
ふと紗登奈の足元に視線を移すと、
微かに震えているように見えた。
紗登奈、お前……。
震えてるのか?
……なんか眠くなってきちゃったな!
もう寝るから、おやすみ!
紗登奈は俺の言葉をさえぎるように言うと、
返事を待たずにドアを閉めた。
(俺に気を遣わせないように、
最後まで気丈に振舞ってくれたのか)
(俺は、すごくいい子を
振っちゃったんだな……)
ちょっと紗登奈、
なに泣いてるの!?
ううっ……。
ぐすっ……ひっく……
(そろそろ莉瀬のバイトが
終わる時間だな)
ファミレスの裏口の前で待っていると、莉瀬が出て来た。
あーっ、バカ兄!
なんでここに居るの?
お前な、バカ兄はもうやめろよ
いいじゃん、別に。
バカ兄はバカ兄なんだから
莉瀬が嬉しそうに、腕に抱きついてきた。
はいはい、呼びやすい名前でどうぞ
そのまま、二人で一緒に歩き始める。
ねえ……
なんだ?
ずっと気になってたんだけど、
なんで顔にガーゼ貼りまくってんの?
転んだから
転んだだけで、そんな大怪我になる?
どっちだっていいだろ、そんなこと
莉瀬の手をつかんで、ギュッと握る。
な、何?
手を繋ぎたくないなら離すけど?
わざとらしく手を持ち上げて、パッと離した。
繋ぎたくないなんて言ってないでしょ!
バカッ!
莉瀬が強引にこちらの手をひっぱり、
しっかりと握った。
はは……。
少しは素直になったかと思ったのに、
お前の気の強さは変わらないな
ア、アンタだって、
バカなところは変わらないでしょ?
……アンタがバカで良かったけど
バカバカ連呼して、失礼な奴だな~。
俺がバカだと、何が良かったんだよ?
バカじゃなきゃ……。
私のこと、
好きになってくれなかったかも
足を止めて、莉瀬を抱きしめる。
だったら、一生バカを通す!
周りに後ろ指さされても、
ずっとバカでいる!
莉瀬を解放すると、顔が真っ赤になっていた。
……バカ兄っ!
莉瀬の手が両頬に寄せられ、キスをされた。
(バカ兄って呼び方が、
今までとは違った意味に聞こえるな……)
莉瀬の腰に手を回して、更に深くキスをした。
■おしまい■
お疲れ様でした。
なんでしょうね、一般的な幸せを取るか、主観的な幸せを取るか、どちらが正しいというのはないんでしょうね。ただ、今回の涼介くんが後者を取ったと言うだけで。そして魚住くんが涼介くんを殴ったところで、正直言って自分もスッキリしました。うやむやにしないのがよかったです。
莉瀬ちゃんを選ぶのは勇気が要ったろうなあ、なんて。親友にも彼女にも全て打ち明ける辺り、涼介くんの誠実さが気持ち良いですね。それを、ちゃんと殴ってあげられる魚住くん。これこそ親友。素晴らしいです。
ともあれ、登場人物の丁寧な心象が素敵な作品でした! 次作も楽しみにしてます!!
>さらすさん。道徳を説く物語なら一般的な幸せを提示したのですが、今回は妹との恋愛という変わったテーマでしたので、主人公の思うがままにさせてあげました。ただ、作り物であっても、恋愛が成就した上に友情も手に入れて、元カノへの罪悪感もゼロというご都合主義な展開にはしたくなかったのです。
>さらすさん。文字数がオーバーしてしまった(´д`;)
私が言いたかったことをピンポイントで押さえてくださって、とても嬉しいです。最後までお付き合いありがとうございました!
>バブリシャスさん。涼介が誠実に見えますか?下衆に見えなくて良かった(ノд`)そういえば親友にも彼女にも秘密にして、妹と付き合うという手段がありましたね。それが思いつかなかった主人公は、誠実なのか単に頭が悪いだけなのか…?!クラスメイトが止めなかったら、魚住は主人公をサンドバック
(変な所で途切れてしまった)にしていたかもしれないのに、爽やかに解釈してくれてとても救われます。二人はきっと親友に戻りますよね…?!最後までお付き合いありがとうございました!
お疲れ様です!予想した展開とは全然違う展開でした!
凄く個人的でどうでもいいことなのですが、僕は皆幸せーという終わり方が好きなので欲を言えば、この後魚住と柚木が付き合ってくれれば!って思いました凄く個人的ですみません
でもとても面白かったです!こういうドロドロ(?)した展開は苦手
(文字数オーバーしました)なのですが、何の苦も無く、むしろとても楽しく見れました!涼介と莉瀬の番外編みたいなのもみてみたいです
妹萌え良いいですよね~妹萌え大好きです!次の作品も期待してます!!
あ、それと帰りに千雪ちゃん貰っていきますね、それでは!
涼介、莉瀬、紗登奈、洋平の四人がからまりあった恋愛感情に戸惑い、苛まれながらも各々に決断していく、そんな心の移り変わる様がよくわかる作品で、楽しく読ませて頂きました。涼介の選択が正しいかは、後世の文化人類学者あたりが判断することと思います(笑)
>ハイペリオンさん。
おお…(;´д`)皆が幸せになれなくてすみません。
いや、私も本当は大団円が好きなんですよ!?
ハイペリオンさんのご感想を読んでいたら、皆が幸せになる番外編を書きたくなりました。
嬉しい感想を書いてくださったお礼に、千雪をどうぞお持ち帰り下さい!
>七村 圭さん。
もう少しライトな恋愛ものにした方が良かったかなと思ったこともありましたが、心の移り変わる様がよくわかると言って頂けて報われました。
後世の文化人類学者!なんだか急に高レベルな作品のように思えますね!(勘違い)
拙作に最後までお付きあいありがとうございました
読みました、とても面白かったです。一見して見ればやはり主人公はヒールと捉えられるでしょうが、主観的な幸せを得るために貫き通す様が格好良かったです。
後日談も読みました、続編楽しみに待っています!