コロナは、ワクチンを打っても100%防げるものではない。
厚生労働省のホームページでも、2回目のワクチンを打っていても、約95%の確率でしかないと語っている。
つまり残り5%なる確率が少なくとも残っているということである。
ましてや、私のように運悪く、ワクチン接種直前に、コロナに感染する例もある。
あくまでこれらは、数字上の統計データ上のことなので、ワクチン接種をして積極的に防ぐことは、日本全体から見るととても重要なことであるのは間違いない。
日本全体でコロナ患者の数を減らして行くことが、可能になるからだ。
――今、私は多少の後遺症があるものの、無事退院を果たし、日常生活を徐々に取り戻しつつある。
将来、医師か薬剤師を目指している私にとって、この壮絶なコロナ闘病生活で得られた教訓は、数多い。
これが、私が自分の身を持って体験した『コロナ感染の最前線』の状況だ。
本当は対処療法ではなく、いつまで効果があるかまだ未知数なワクチンでの防御でもなく、完全に根絶できる薬の開発が待たれる。
その日が来るまで、人類はコロナと戦い続けないと行けない。
新型コロナウイルスにより、亡くなられたり、後遺症に苦しむ人々を、今回この施設に入院することで、間近で実際に見ることとなった。
私もそうだったが、夜中に苦しむ声を聞くと、胸が痛くなる。人間は痛みの限界を超えると、今まで聞いたこともないような、信じられない声が出るのだ。
しかし、もう二度と、コロナと一緒に『タマゴカー』には乗りたくはないものだ。もうコロナには、あの地獄のような苦しみの底に、一人も迎えに来て欲しくない。
今もこの時間もコロナと戦ってくれている医療従事者の方々には、本当に頭が上がらない気持ちだ。実際のコロナ治療の現場を見て、命を助けたいという皆さんの気持ちが、時間との戦いの中ですごく伝わってきた。入院中、沢山のリアルな緊迫したシーンや涙がそれを教えてくれたような気がする。
自分もそんな人になりたい。