緋物市立緋物学園の生徒六名が昏睡状態になって合計で五日目になる。生徒達を目覚めさせる為に努力をしているがこれと言って進歩がなかった。

 始まりは緋山廃墟で五日前の土曜日に六十部紗良と久賀秋斗が昏睡状態で発見された。そのことを鬼灯から吉良に連絡があり調査を頼まれた。

 鬼灯曰く生徒二人の緋山廃墟に侵入した理由が知りたいそうだった。なんせ優等生である六十部紗良が理由もなく廃墟に違法侵入するはずがない。探偵でもある故に事件の可能性があるかもしれないと考えていたからだ。

 生徒の深いところまで手を出さない学校の方針で教師の立場では調べられないから吉良に調査を頼んだそうだ。吉良は喜んで調査を始めると意外な経緯がわかった。

 六十部紗良はある人物から依頼で緋山廃墟に呼び出されていた。つまり六十部紗良は意図的に緋山廃墟に向かった事になる。それなら久賀秋斗が側に居たことも納得がいった。久賀秋斗は六十部紗良と仲が良く探偵の助手と名乗っているらしく共に行動しているからだ。

 二人は何かしらの依頼で緋山廃墟に向かい昏睡状態になってしまった。事件の可能性を感じ捜査を始めた。

 調査を始めて二日後の月曜日に鮫野木淳、小斗雪音、藤松紅、凪沙新吾を昏睡状態で発見した。緋山廃墟を調べようと吉良と鬼灯が向かったさいの出来事だった。

 このことから本格的に緋山廃墟を調べると二つの噂が気になった。

 一つ目は投稿者Y氏の動画だった。ある廃墟で撮られた奇妙な動画が公開されていた。

 二つ目はとある掲示板で廃墟の噂。その噂で語られる廃墟が緋山廃墟の事ではないかと感じていた。

 調べていくうちに二つの共通点が緋山廃墟だとわかった。これは何かあると感づいた吉良は所属している研究機関に協力を要求した。送られた資料に目を通したが掲示板と変わらない内容だった。しかし、ある人物が緋山廃墟について詳しく調べていると研究機関から連絡が届いた。 

 それが協力者と名乗る人物だった。

 吉良は早速、協力者に連絡を取り緋山廃墟の情報を得る事ができた。面白い事に協力者は過去にも緋山廃墟で緋物学園生徒らと同じような事例が多くある事を提示してきた。

 緋山廃墟被害といい掲示板だと取り上げられてない多くの被害者がいることに信じがたいと思っていたが鬼灯を通じて六十部武蔵が用意した二十三名のカルテを見るまで信じることが出来なかった。

 協力者の情報の凄さを知り考えが変わった。

 そして今日になって協力者から有力な情報がある実際に会って話したいと連絡が届いたのだ。

 緋山廃墟被害を終わらせるには協力者の協力が必要だろう。

 鬼灯先輩の教え子でもあり吉良の後輩に当たることもあって救いたい気持ちを優先すべきだろう。

吉良正和

会って話すのも悪くない――

 協力者に会うことを了解したと返事を送りしばらくすると返事が帰ってきた。

協力者

良い返事をありがとう。KILLAに会えるのが楽しみだよ

KILLA

こちらこそ、お会いするのが楽しみです

協力者

では、集合場所はKILLAが決めてくれ、KILLAが決めた場所で話をしよう

KILLA

いいんですか。俺が決めて?

協力者

問題ない。私はKILLAのセンスが知りたいだけさ

 返事に対して吉良は遊び心が動き出し返事をした。

KILLA

なら、緋物市にGAMES&CAFEっていうボードゲームカフェがあるんですがそこでいかがですか。ボードゲームも出来て面白いですよ

 流石に調子に乗りすぎたか。怒られる前にちゃんとした場所を言わないと機嫌が変わったとかで無かったことにならないと良いんだけど。

 心配をそっち抜けに返事は返ってきた。

協力者

面白いね、イイネそこにしよう。流石私が認めたKILLAだ。GAMES&CAFEの住所を教えてくれ

KILLA

わかりました

 吉良はGAMES&CAFEの住所を教えると会う日にちを話して明日の十三時に現地集合する事になった。

 吉良としては話が早くて助かる反面、素早い対応が恐ろしいと思えた。

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