クラウド

さて……また厄介な奴に目をつけられる前に、この街を出よう

フウル

うー……だからって、こんな朝早くなくても……

クラウド

はあ……ちゃんとしてよ、フウル

フウル

出発は、明日にしませんかぁ……?

クラウド

……置いて行っちゃうよ?

フウル

う、嘘ですよ……うぅ、眠い……

フウル

もふもふであったかいベッド……またしばらく、満喫できないんですね

クラウド

………………

フウル

非常食じゃない、あったかくて美味しい食事も……

クラウド

………………

フウル

昨日この街に到着したばかりなのに……楽しいこともできずに、旅立っちゃうなんて…………

クラウド

……あー!もう、分かったよ。君が満足するまで、この街に留まるよっ!!

フウル

わーい♪ありがとうございます、クラウド

ヒナタ

おっはよーなの!!

アルマ

…………おはよう、朝から元気だね

レイス

はーあ、これだから子どもは……

ヒナタ

レイスだって、子どもみたいなものなの

レイス

お、オイラは大人だっ!

アルマ

そう言い返す人ほど、子どもって感じがするよね……

アルド

おはよう、二人とも

アルマ

うん、おはよう。昨日はお疲れ様、ちゃんと眠れた?

アルド

うん、ゆっくり休めたよ。ありがとう、部屋を貸してくれて

アルマ

どういたしまして。この家、無駄に広いからさ。これからはあの部屋、アルドの部屋として使って良いよ

アルド

えっ、良いのかい?

アルマ

良いよ。ここに住んでいるのは実際三人だけだし、空き部屋はまだまだいっぱいあるし

アルド

……そっか。それじゃあ、お言葉に甘えて

ヒナタ

わ~い!アルドとヒナタの部屋なの~~!!

レイス

ほら、あんまり大声出すなって。まだ他の奴ら、眠ってるんだからさ

ヒナタ

あっ……ごめんなさいなの

アルマ

どうせ起きないから、そんな縮こまらなくて良いよ

ハヅキ

ん~……おはようさん

ヒナタ

お、起こしちゃったの!?ごめんなさいなのっ

ハヅキ

な、何の話じゃ……?ワレはただ、レックスの暑苦しさに耐えきれなくて、逃げてきただけじゃよ

アルマ

……お疲れ様

ハヅキ

うむ。それじゃあワレは、ネネの部屋で再び寝るから……おやすみの

アルド

あ、はい……おやすみなさい

レイス

ハヅキねーちゃんは、いつもあんな感じ。レックスが寝ている間に、抱きしめてくるらしい

アルド

た、大変そうだね……

アルマ

ま、とりあえず座りなよ。今コーヒー淹れてあげる

アルマ

……ああ、それとも。おこちゃまヒナタとレイスは、ホットミルクの方が良いかな?

レイス

なっ……コーヒーに決まっているだろ!

ヒナタ

ヒナタはおこちゃまじゃないの!もちろん、こーひー?ってやつなの!!

アルマ

はいはい、それじゃあ淹れてくるからね。後悔しないでよ

アルド

…………ヒナタ、コーヒー飲めるのかな?

おはよう、皆

アルマ

おはよう、二人とも

ルーク

……どうしたんだ、そこの二人は?

ヒナタ

うぅ……

レイス

……~~っ

アルマ

さぁ……勝手に強がって、後悔しているだけみたいだよ

アルド

やっぱり……

へぇ……なんか、よく分かんないけど大変そうだね

あ、アルマ君!私、ホットミルク飲みたいな

ルーク

ボクも

アルマ

うん、ちょっと待っててね

ヒナタ

そ、そんなぁ……

レイス

くっ……まんまと罠にはまったぜ……

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