ありがとう

なーに、あんなのお礼を言われるまでもない

うん。それでも、助かったのは事実だからさ

……良かったのか?

うん。あの子達が笑ってくれるなら、僕はどうなろうが構わない

それが、僕の存在理由だよ

やれやれ……さすがじゃの

貴方も同じでしょ?

大切で大好きな、あの子達のために存在している

……ま、こうでもしないと我の存在価値が無くなるからな

……うん

夢を見ている。

懐かしくて、心地良い。
ずっとずっと、この夢を見続けていたい。

そう思っても、そう願っても、
この夢は必ず醒めてしまう。

ずっと一緒にいられる。
そう信じて疑わなかったのに。
そう思い込んで何もしなかったのに。

どうして夢は、醒めてしまう?

どうして現実は、許してくれない?

おいで、おいで……

もう一度、もう一度だけで良い。
夢ではなく、"現実"で……。

おいで……ワタシの可愛い……

ヒナタ

!!

ヒナタ

……夢、ピョン?

アルド

う~~ん……

ヒナタ

アルド……

ヒナタ

……えへへ、離れないで欲しいピョン

ヒナタ

ずっとずっと、一緒に……

アルマ

不審な人間に襲われたけど、アルドとヒナタのおかげでどうにか生還した……と

ネネ

あの後、そんなことが……

レックス

ま、とりあえずあの廃院には近寄らないように。何が起きるか分かんないし、またあの変な奴がいたら困るしさ

レックス

……はいっ、手当て完了!もう動いても良いよ、ルーク君

ルーク

………………

レックス

あれ……もしかして、眠っちゃってる?

レックス

まあ仕方ないか。確かにアルド君の能力で助かったのは事実だけど、あんな作戦に移せたのはルーク君の能力のおかげだし……疲れているよね

すぅ……すぅ……

ハヅキ

むぅ……

レイス

ぐー……ぐー……

レックス

こ、この子達まで……!

ネネ

毛布、持ってきましょうか?

レックス

……いや。ベットで寝かせてあげよう。疲れが溜まっているなら簡単に目覚めないだろうし、柔らかい毛布の上で休ませてあげたい

レックス

アルマ君、レイス君を運ぶのはお願いしても良いかな?

アルマ

うん。べットに投げ込む元気はあるから、任せてよ

レックス

じゃあ、よろしくね

レックス

俺はフェンとルーク君を運んでから休むから、ネネちゃんは先にハヅキを俺達の部屋まで運んでおいてくれないか?

ネネ

分かりましたわ

レックス

うん、ありがとう

レックス

色々積もる話もあるけど、それはまた明日話すよ。それじゃあ、おやすみ。2人とも

アルマ

ん、おやすみ

ネネ

おやすみなさい

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