……ここは

出入り口じゃないか

地下の階段を上ったら、出入り口に……

まさか、本当に生きていたなんてね……

だ、誰だ！？

…………

君は……あの時の！？

え、アルドさんお知り合いなんですか？

別に、赤の他人だよ

そんなことより、早くここから離れた方が良いよ

えっ？

忠告はしたからね、ばいばい

…………行っちゃった

なんなんだ、あいつ

一体、どうして

アルド、あいつは……

わ～っ、待って待って～！！

のわぁっ！？

す、凄い風、だったね……

……とりあえず、ここから出よう

いや、出るって言っても

大丈夫、きっと開くから

な、なんで鍵が……！？

分からない、けれど……出れるなら、出た方が良いと思うんだ

そう、ですね。状況を整理するのは、帰ってからでも

いいえ、そうはいきません

今度は誰だよ……？

こんばんは、通りすがりの者です

こいつ、ボク達の後をついていた奴だ！！

……ふーん、わざわざ廃院までご苦労様だな

ヒナタさん達ならば、先に出ていますよ

……どうして知っている？

先に避難させました、少し厄介なモンスターがいたもので……余計なお世話でしたか？

…………

あなたは、どちら様でしょう？

名乗るほどの者ではありません

そうですか。それでは私達はヒナタちゃん達が心配なので、失礼します

ですから、そうはいかないと仰ったでしょう

っ……！？

い、今の、ルーク君と同じ……！？

ふふふ……ルークさん

……なんだよ

"力試し"、といきましょう

……拒否だ

……ほう？

まさか、戦わずに逃げられるとお思いで？

まさか。でも、ボクの能力は戦闘に向いていないからな

だから、代わりに……

え、窓割れないんじゃなかったの！？簡単に割れたけど！？！？

あ、あれ、本当だ！？

た、試してみただけ！そう、割るつもりなんて微塵も……！！

ルーク！！

アルドー！！

あいつらにバトンタッチ、しようと思うよ

……はぁ、戻ってきてしまいましたか