リリア

やめてください…!レム様…っ!あはあっ!

レム

何が”やめて”だ?君の花びらはこんなに欲望で濡れているのに、それをそのままにして寝るのは辛いだろう…?

リリア

やめて…そんなに…舌を這わせないで…。あうっ!ああん…!

レム

……はあっ…はあっ…すごい…相変わらず、君のここは美味しい…

 翔子が来た日の真夜中。

 薄暗いレムのベッドルームでは、リリアが荒縄で両手を拘束されてベッドに縛りつけられて、そして彼の強引なオーラルセックスを受けている光景があった。
 リリアは全裸で縄で拘束されており、両足も足首に縄で縛られて強引に大股開きにされている。
 そこに、あの盟主がその間に広がる花びらに顔を埋め、激しいセックスに溺れている姿もあった。
 彼の口がリリアの欲望の蜜で汚れて、舌を細かく動かして、今度は思い切りラビアの中にねじ込んだ。
 リリアが悲鳴を上げた。

リリア

ひああーっ!

レム

ほら。ここは私が欲しいって泣いて、切なく震えているよ。”嫌だ”と言いながら、結局は君は私から逃げようとしない。これが気持ちいいから。素直にね

リリア

そ、そんなに舐めないで…ください…。忘れられない…忘れられなくなっちゃうよお……

レム

それだけ、気持ちいいって訳だ。ほら、ここは?

 彼の繊細で狂暴な舌先が花の芯を擦るように舐める。両方の手で開いて、彼は目でも彼女を犯す。
 今度はナイフみたいに高い鼻でそこを刺激する。独特の愛液の匂いが彼を異常に後押ししていた。まるでリリアが誘っているみたいに見える。
 粘着質な彼の濃厚な愛撫は、激しさを増している。もう既に彼女の花びらを舌で愛撫して10分は経過している。
 その僅か10分の間に、リリアは既に3回は快楽の絶頂へ昇ってしまっている。その度に縛られた両手両足から痛みも走る。
 そしてまたリリアが4回目の絶頂へ駆け上がろうとしている。

リリア

もう、ダメ…!ああっ…ああーーっ!!

 リリアが絶頂に上がる度に、彼女の花びらからは美味しい蜜が溢れるほど流れている。
 それがレムにはとても扇情的に見えて仕方ない。自分の分身も彼女の花びらに早く突っ込みたいと興奮して破裂しそうな程、脈打っている。
 今度はその汚れて口のままで、彼女のふくらみを舐める。薄紅色の乳首を口に含んで吸いこみ、舌で遊ぶ。
 片方の手はまだ花びらを弄っている。温かい蜜が左手の指に絡まり、彼はそのまま指を挿入して、中を触る。
 中の壁を擦ると彼女が震えているのがよくわかる。そこは物欲しげに痙攣して男の分身を欲しがっている。
 まるで一匹の獣のように、彼はリリアの身体を貪っていた。左側の乳首で遊んで、今度は右側の乳首を口に含んで唾液を刷り込む。
 やがて、拘束していた縄を解くと、レムはリリアの身体を己の身体の上に乗せて、お互いの下半身が触れ合うように抱きしめ、今度はふくらみを執拗に責め始めた。
 その間も、彼らの性器同士が淫らに触れ合っている。

レム

リリア。もっと、鳴いてご覧?いいんだろう?

リリア

もう…許して…ください…。はあっ…ああっ…そんなに舐めないで…

レム

と、言いつつ、本当は私の粘液だらけになりたい…。言葉ではいつもそう。私を否定しようとしている。けど、身体は正直だ。更なる”快楽”を私に求めているんだ

レム

欲しいんだろう?この私が。これが。私にはわかる。早く突っ込んで、君は悲鳴を上げたいんだ。綺麗な喘ぎ声を私に聞いて欲しいんだ。いや……すぐ隣の部屋にいる彼をも誘っているのかな

レム

どうなんだ?

 レムは身体を愛撫するのを中断して、彼女を見つめる。今の彼は恐ろしく妖しい色気の男性だ。まるで媚薬のような色気。呪いのような力。
 彼の細身の身体も汗だらけでしっとりと濡れている。紫水晶の瞳で、熱く見つめている。目の前で苦悶するリリアを。
 リリアは何回も絶頂に上がって息を荒くして彼に抱かれている。極力目を合わせないように、瞳を閉じて、顔を背けていた。
 だが、それを彼は残っている右手で強引に自分の顔を見るように顎を掴んで顔を向けさせた。
 閉じた瞳を開けると、そこにはあの蠱惑の男性がいる。彼は薄い微笑を浮かべると、さっきの問いかけに答えるように促した。

レム

どうなんだ?欲しいのか?それとも、このまま朝まで縄で繋がれて私にいいように弄ばれるか?選ぶ自由くらいは与えてやる

リリア

は…早く、突っ込んで…ください。もう、アソコが溶けちゃう。熱くて硬いのを思い切り突っ込んで…

レム

よく言ったね。リリア。リクエスト通りにこの態勢で入れてあげる

リリア

あうっ!ああっ…入ってくる……深くえぐるみたいに…!

レム

君のここも最高だ…。今夜も穏やかに眠れそうだ…!

リリア

あん!あん!激しい…!激しいよお……!そんなに…激しく揺らさないで…壊れちゃいます…!

 だが、もうそんなリリアの抗議の声など、彼の耳には届いていない。
 完全に彼は女の聖域で、愛しい快楽の海に溺れて、蹂躙するように分身を入れて奥へ…奥へ己を入れる。
 リリアの身体を揺らして、肉体がぶつかり合う音が耳に届く。ついには根元まで届いてしまった。
 リリアが激しく喘ぐ。己の上半身をのけぞらして、絡めたくもない男性の身体に腕を絡めて、ただ下半身が溶けてしまいそうな程の刺激が来る。
 レムもリリアの細い腰回りに腕を絡めて、対面座位のまま、巧みに腰を回した。
 そのままリリアをベッドに寝かせて、一気に腰を揺らす速さを変化させて、フィニッシュまで加速する。
 彼も全身でこの目の前の快楽に夢中になって…そして甘い吐息をついた…。

リリア

あうっ!ああっ!流れて…来ている…!レム様の愛が…!あはあっ!熱い…のが…流れ…!

レム

……ううっ。はあっ…はあっ…最高…だ

 それだけ呟いて、彼はやっと眠気が…心地よい睡魔が襲ってきた。
 彼の分身がゆっくりと抜かれる…。それにはリリアの愛液と彼の愛液が纏わりついて淫らな輝きを放っている。
 彼は眠気が指したので、最後にリリアに礼だけを言って眠りへとついた。

レム

君とのセックスはいい睡眠薬になる…。もう、行っていいよ…リリア。自分の部屋に戻って、君も寝たまえ

リリア

……

 全裸のリリアは、沈黙を保ったまま、また衣服を纏い、いつもの寝室に戻る。
 彼女が行為の後に来る感情は、翔子と似た感情だ。
 後悔とそして虚しさ。だけど……その行為自体は、恐ろしいまでの快感を彼女に与えているのだ。
 寝息を立て始めた主を見て、リリアは自分のベッドがある部屋に戻ると、見慣れない女性が隣のベッドで眠っているのを見るリリア。

リリア

誰なのかしら?

 そう思いつつ…彼女は自分のベッドに横になって、彼女も意識を暗闇に落としていったのであった。

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