敏彦が乾杯の音頭を取り、グラスをぶつけ合う。
それから皆が思い思いに談笑をしながら食事を楽しんだ。
人気のオードブルはクリスマスチキン。子供から大人まで食べられる味が人気の秘訣だろう。
ジュースやお酒も豊富にあり、暫くは皆の手も止まる事が無い。
それじゃあ皆、グラスを持ったな?
メリークリスマス!
敏彦が乾杯の音頭を取り、グラスをぶつけ合う。
それから皆が思い思いに談笑をしながら食事を楽しんだ。
人気のオードブルはクリスマスチキン。子供から大人まで食べられる味が人気の秘訣だろう。
ジュースやお酒も豊富にあり、暫くは皆の手も止まる事が無い。
今年はミサちゃんも一緒で、わたしすっごく嬉しいよ
結月が笑顔で言えば隣の美咲は少し照れ臭そうに、だけど嬉しそうに笑った。
私もこんな賑やかなクリスマスは久々だし、ユズちゃんと一緒に出来て嬉しいよ
アキ君、今年も誘ってくれて有難うね
ケイも来てくれて有難うな
隣では明彦と敬一もそんなやり取りをしていた。
時間の経過と共に皆の動きが止まっていく。
幾ら料理が美味しくて、食事が楽しくても胃に限界はあるという事だ。
皆の様子が落ち着いたのを見計らい、明彦が手を叩いて注目を集めた。
それではこれからプレゼント交換を行います。子供達は集まって下さい
お待ちかねのプレゼント交換だ。
わーい!
待ってた!
良彦と陽菜が嬉しそうに明彦の許へとやってくる。
高校生以下のメンバーは対象の為、結月達も集まった。
それと同時に大人達がテーブルを片付けて行く。
片付けの間に子供達が暇にならない為、こんな企画を用意しているのもあった。
それじゃあ曲に合わせてプレゼントを回すから、自分のプレゼントを準備して並んでね
はーい!
結月の言葉に子供達が元気に返事をして、プレゼントらしい包みを持って並ぶ。
それに倣うように結月達高校生組や対象となる咲夜も並んだ。
それじゃあ曲を流すね
結月の声と共にクリスマスメドレーが流れ出した。
ある程度回った所で止める。
皆違う子のプレゼントが当たったかな?それじゃあ開けてみようか
明彦の言葉で皆がプレゼントを開ける。
わ!これおれが欲しかった消防車だ!!やったー!
あ、あたしのリボンだ!可愛い。早速付けてみよう
オレのは……肩叩き券?
あ、それおれの奴だ!昨也の肩叩いてやるー!
いいなぁ
えーっとわたしのは……折り紙のサンタさんとトナカイさん?可愛い
あ、それあたしの!ユズちゃんに当たったんだ
えーっと俺のは……へぇステーショナリーセットか。こういうのセットで持ってないから新鮮だな
私のは……マフラー?実用的だし、温かくて良さそう
俺のは……ノートか。使えるな
皆が満足そうで企画した結月はホッとする。
そんな結月に明彦も微笑み掛けた。
大成功だな、ユズ
うん、良かった。アキも進行手伝ってくれて有難う
そんな中で良彦や陽菜は嬉しそうに片付け作業をしている両親に手に入ったプレゼントを見せに行っている。
達が特に子供楽しんでくれたのが大成功の証だろう。
それから結月達も洗い物や食器拭きの手伝いをし、終わった頃にケーキを準備した机に着席する。
ホールのショートケーキにサンタクロースとトナカイ、ツリーの砂糖菓子が乗っているという、クリスマスらしいケーキだ。
これを一人ずつ入刀し、切っていく。
子供達は緊張した様子ながらも何とか出来、それ以外も滞りなく進んでいった。
クリスマスメドレーが掛かっているのもあり、ムードは完璧だ。
皆の手も進む。
そんな様子を美咲が嬉しそうに眺めているのに結月は気付いた。
ミサちゃんのお家は忙しい人達みたいだし……余りこういったパーティーとかも無かったのかな
そう思えば誘って良かったと強く思った。
二人っきりが良かったのは本当だけど……こうやって友達と過ごすのも又楽しいもんね
そんな彼女の想いと共にクリスマスの夜は過ぎて行った。