天領蘇芳(てんりょうすおう)

……次はしてもらうから


 何の事かわかれば又頬が熱くなる。
 だけどこの先も一緒に居ると言われているようで、それが嬉しかった。

……が、頑張るよ


 何とか答えれば首筋にキスが落とされ、更にドキドキしてしまった。
 酔ったような気持ちで抱きついていればふと彼は言う。

天領蘇芳(てんりょうすおう)

ねぇプロデューサー……俺の話、覚えてる?


 それが何を示しているのかはすぐにわかった。

テストの点が良かったらご褒美……ってやつ?

天領蘇芳(てんりょうすおう)

うん、そう


 すぐに彼の頷きが返って来た。

天領蘇芳(てんりょうすおう)

君が教えてくれたお陰で赤点は当然免れたし、平均より少し上位で終えられたんだ

そっか……それは良かったね


 嬉しそうに聞こえた声に思わず笑みが零れる。

でもそれなら……ご褒美あげなきゃだね。何が良い?


 笑み交じりに返せば彼は少し沈黙する。

天領蘇芳(てんりょうすおう)

…………

…………


 私も黙ってその答えを待った。
 すると……

天領蘇芳(てんりょうすおう)

……君が欲しいな


 そんな声が聞こえて一気に頬が熱くなった。

えっ!?


 驚いて返せば苦笑する声が聞こえる。

天領蘇芳(てんりょうすおう)

……なんてね

じょ、冗談だったの!?

過剰反応しちゃった……恥ずかしい!


 返しながら真っ赤になる。

……全然冗談に聞こえなかった



 表情が見えないせいか、余計にそんな気がした。

天領蘇芳(てんりょうすおう)

冗談と言いたい所だけど……半分本気って言ったら困る?


 さらりとそう返され心臓の鼓動が高鳴った。

も、もう!からかわないでっ


 恥ずかしくて全身が熱い中、何とか言い返せば楽しそうな声が返って来る。。

天領蘇芳(てんりょうすおう)

そんなに反応するって事は……何かイケナイ事でも考えてた?

そっそんなんじゃっ……!


 真っ赤になって言い掛けるが、言い切る前に盗むように口付けられた。

天領蘇芳(てんりょうすおう)

……そんな反応されると俺も止められなくなるよ?


 そんな風に言われれば心臓の鼓動も激しくなってくる。

……全然鼓動、治まらない


 思えば思う程、彼への愛しさが込み上げる。

戻らなきゃいけないのに……戻りたくない


 そう思えば自然と彼に抱き着いてしまっていた。

『Fratello』【クリスマス・天領蘇芳誕生日番外編18/21】譲れないもの18

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