協力者

門の教団が仕掛けた爆弾テロを阻止した協力者、五十嵐冬夜は境界の管理人だった

協力者

そして過去に起きた出来事が変わった

協力者

協力者から境界の管理人に誘われた私は境界の管理人に入ることに

協力者

そして私は繰り返す

協力者

おっと少し言い過ぎたかな

 美野と協力者は都心から離れた古い神社に集まった。何故ならここで境界の管理人の会議があるらいしい。

 二人に遅れて五十嵐が石段を上がって来た。

協力者

遅かったな伊達眼鏡

五十嵐 冬夜

仕事が忙しかったんだよ協力者

五十嵐 冬夜

それと伊達眼鏡じゃない、おしゃれ眼鏡だ

蒼衣 慶彦

はっはっはっ、いつも君たちは中が良いね


 中年のおじさんが笑いかける。

協力者

良くない

五十嵐 冬夜

良くないです

 二人の息が合った。

 息があった事が気に入らないのかお互い睨みつけている。

蒼衣 慶彦

はっはっはっ、ところで君が美野十四日くんだね

美野 一四日

はい

蒼衣 慶彦

始めまして僕は蒼衣慶彦(アオイヨシヒコ)ですよろしく


 この人が蒼衣慶彦さんか優しそうな人だな。境界の管理人の一番偉い人と聞いているけど、偉い人そうに見えない普通な感じだ。

蒼衣 慶彦

話は彼らから聞いているよ、自分の異能力を知りたいんだよね

美野 一四日

はい、自分に起きている事を知りたくて

 過去が変わることがなければこんなところに来る予定はなかった。協力者に連れられて境界の管理人が管理している神社に来ている。

 会議があるらしくついでに私も呼ばれた。

蒼衣 慶彦

うん、立ち話しもなんだ。中に入ろう君についても話していし会議もしないといけない

蒼衣 慶彦

君達も行くよ

 睨み合いを続けていた協力者と五十嵐は渋々神社に入る。中に入ると数人お大人が重い空気を漂わしていた。

 大人達の視線を感じ空いていた座布団に座る。
 三人が座るのを確認した蒼衣は咳払いをして話しだした。

蒼衣 慶彦

えー皆さん集まりましたので町内会会議もとい境界の管理人会議を行います

蒼衣 慶彦

始めに新人さんの紹介から彼女が新しい異能力者の美野十四日さんです

蒼衣 慶彦

美野さんは今日が初めてだけど最初は話を聞いているだけで良いからね

 美野は葵にわかるように会釈をした。

 蒼衣は軽く紹介を終えると咳払いをすると真面目な空気を感じさせた。別人のように話し出す。

蒼衣 慶彦

では、本来に入ろうか

蒼衣 慶彦

もう知っていると思うが五日前に高須ムラサキが東京に現れたと同時に爆弾が仕掛けられた

蒼衣 慶彦

恐らく三年前の日本列島同時爆破テロの続きだと思われる


 がたいの良い男が立ち上がって声を上げた。隣に座っている高校生ぐらいの女の子が迷惑そうな顔をしている。

愼木 太誠

続きだと、またテロが起きるのか

五十嵐 冬夜

落ち着け筋肉バカ、蒼衣さんの話を最後まで聞け

愼木 伊月 

そうですよ兄貴、黙って

愼木 太誠

……ん


 立ち上がった男は腕を組んで座り直す。

愼木 伊月 

すみません兄貴が

蒼衣 慶彦

大丈夫ですよ伊月さん


 一瞬軽く微笑むとすぐに真面目になる。

蒼衣 慶彦

さて、高須ムラサキが表に出たことは門の構築が近い

蒼衣 慶彦

このままだと近い内に門の開放が行われる。そうなったら人類は終わりだ

 深刻な顔をしている。それだけ恐れているのだろう。

 ある程度話は協力者から聞いていた。門の構築と門の解放、この二つは目的であると聞かされていた。話は聞いたがいまいち理解できなかった。けれど蒼衣さんが言った門の解放の意味は理解できる。

 何故なら私しか体験していない出来事と門の開放の内容が同じだった。十六日後にまた同じ事が起きるとしたら、それは門の開放のだろう。

蒼衣 慶彦

我々に出来ることは少ない

蒼衣 慶彦

どんな方法でさえ高須ムラサキを止める

蒼衣 慶彦

止めなければ人類は終わる

 蒼衣の目の奥に憎しみに似た感情を感じさせた。場は引き締まり蒼衣に意識が集まっている。

 意見が飛び合う。

 工程と否定が何度か繰り返されて時間が過ぎる。

 会議の内容はついていけなかった。科学的な意味は多少理解はしているが霊的、オカルトの類は知恵がない。

 おとなしく会議が終わるまで待つことしか出来なかった。

 終わった頃には足がしびれていた。

メビウス・ザ・ループ(6)

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