前回のあらすじ
 会社クビ
 体調崩して食欲なくしちゃったぜ

 職場を無断欠勤したのは初めてのことだった。

 今まで体調不良で休んだり、有給休暇をとったことはあったが、無断欠勤という反抗を示したのは初めてだ。

 職場の同期から電話が来て退職するなら決意をちゃんと示しなさいと言われて私は思いっきり胃が痛くなった。

 正直に言って職場に行く気力がなかった。あんな環境に行く気なんてない。だけど、辞職願を出さなければならないという世の常識を示さなければならない。

 二つの思いがぐるぐると脳内を回ってうるさーーーいと叫びそうになる。しばらく寝て頭をすっきりさせた。

色々大変なことあるけれど、やることはやらなきゃあかんけんよ

 スカイプで彼氏に相談し、確かにそうだなあとアドバイスを聞く。実は私には彼氏ができた。クビ宣告を受ける数日前にできたが、まだ会ったことない。

 もともとはTwitterでフォローしあっている仲であり、彼氏は最初は料理ができるライバルとして見ていた。話をしているうちに仲良くなって付き合うことになった。

職場に侵入して辞職願を出すつもりだよ。ルパンのごとくな

がんばれ、わしの嫁だからできる

ああ

 辞職願を出す。その任務は無事にできた。さすがにこの時間帯なら残ってないだろうと思って職場に入る。そして辞職願を書いて出した。

 辞職願を出した後の夜道を歩く。本当は面と向かって社長に辞職願を出すべきだろう。そして退職に必要な手続きをしなければならないところだろう。

 そんな勇気は私にはない。だから私はクビになったのだ。社会人として必要なことができない不適合者である。

任務は達成できてるな、私

 この後どんな反応があるのかわからない。職場に行こうと思っても体が拒絶反応を起こしている。ふくらはぎが妙にしびれてしまい、胃が痛くなってしまう。

 弱い人間になったなと思いながら私は家に帰宅。

 そして翌朝、胃の調子がすごく悪くなった。

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